「一瞬の逃避行」



 筋肉痛が消えたら

 あの日のことも消えてしまった気がした


 道に迷って行ったり来たり

 ぐるぐると長い時間 ふたりで歩いた

 時には手を引かれたりもして


 好きだなんて 言えなかった

 私たちは 友達だから

 私はあの人を裏切れないから


 心のままに生きるなんて

 夢のまた夢

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