コンフリクト
無邪気な棘
opening credits
空港の玄関の自動ドアが開いた。
俺は僅かな荷物を持って外に出た。
この日のマニラは36.2℃だ。8月にしちゃあ、まだ涼しい方だぜ。
俺はサングラスを掛けると、上着の裏ポケットに偽造パスポートを隠した。
それから、空港の路肩に停車してるタクシーを捕まえると、俺は窓越しに運転手に話し掛けた。
片言の英語でな。
「If there is a real estate agency nearby, please go there. I would like to rent a room.(近くに不動産屋があるなら、そこに行ってくれ。部屋を借りたい。)」
俺の名は大浜。俺が何でマニラに来たのかだって?知りてぇえか?なら話してやるよ。
時間をちょっとばかし巻き戻すぜ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます