【江戸弁】「Bob Dylan - Hurricane」
🔴Bob Dylan - Hurricane (Official Audio)
https://youtu.be/bpZvg_FjL3Q?list=PLLmP1KHiGFQLM54sD0ocMrN6fxOMUIlGB
「ハリケーン」
酒場の夜にピストルの音が響く
パティ・バレンタインが二階から入ってくる
バーテンダーが血の海に倒れてるのを見て
「なんてこった、みんなくそくらえ!」って叫ぶ
これがハリケーンの話だい
当局が罪をなすりつけた男
やってもねえことで
牢屋にぶち込まれたけど、昔はよ
世界のチャンピオンになれたかもしれない
三つの死体をパティが見て
もう一人、ベロって男が怪しくうろついてる
「俺じゃねえ」と手を上げて言う
「レジを荒らしてただけだ、頼むよ、分かってくれ
「あいつらが逃げるのを見た」と言うけど、止まる
「誰か警察呼んだ方がいいぜ」
そんでパティが警察を呼ぶ
んで、警官が現場にやってくる
赤いライトをピカピカさせて
暑いニュージャージーの夜に
その頃、町の別の場所、遠くで
ルビン・カーターと仲間が車で走ってる
ミドル級のトップ挑戦者
これからどんなクソくらえなことが起こるか、知らなかった
警官が道の脇に車を止めさせた
前も、その前も、いつもそんな感じ
パターソンじゃ、それが当たり前だい
黒人なら街に出ねえ方がいい
面倒事に巻き込まれたくなきゃよ
アルフレッド・ベロには相棒がいて、警官にタレ込む口があった
アーサー・デクスター・ブラッドリーと一緒にうろついてた
「二人走って逃げるのを見た。ミドル級っぽかったぜ
外のナンバーの白い車に飛び乗った」と
パティ・バレンタインはただうなずいた
警官が「ちょっと待て、こいつ死んでねえぞ」と
そんでそいつを病院に連れてった
そいつはほとんど目が見えねえのに
犯人を特定できるって言われた
朝の4時にルビンを引っ張ってく
病院に連れてって、二階に上げた
死にかけの男が片目で上を見て
「なんでこいつ連れてきた? こいつじゃねえ!」って
これがハリケーンの話だい
当局が罪をなすりつけた男
やってもねえことで
牢屋にぶち込まれたけど、昔はよ
世界のチャンピオンになれたかもしれない
4ヶ月後、ゲットーは炎に包まれてる
ルビンは南米で自分の名前のために戦ってる
アーサー・デクスター・ブラッドリーはまだ強盗稼業
警官は誰かに罪をなすりつけようと締め上げてる
「酒場のあの殺人、覚えてるだろ?
逃走車を見たって言ったよな?
法律と取引したくねえか?
あの夜逃げたボクサーだったんじゃねえか?
お前が白人だってこと、忘れんなよ」
アーサー・デクスター・ブラッドリーは「確かじゃねえ」と
警官は「ガキみてえなお前にはチャンスが必要だろ
モーテルの仕事で捕まえてるし、ベロとも話してんだ
また牢屋に戻りたくねえなら、いい子になれよ
社会のためになるぜ
あの野郎は勇敢で、ますます図太くなってる
そいつのケツを牢屋にぶち込みたい
三重殺人をこいつになすりつけたい
ジェントルマン・ジムじゃねえんだ」
ルビンは一発で男をぶっ倒せる
でも、そんな話はあんまりしたがらねえ
「それが俺の仕事だ」と言う、「金のためにやる
終わったら、さっさと自分の道を行くだけ
楽園にでも
マスの川が流れて、空気がいいとこ
馬に乗って小道を行くんだ」
でも、そいつを牢屋に連れてった
男をネズミに変えようとする場所に
ルビンのカードは全部、最初から印がついてた
裁判は豚のサーカス、勝ち目はなかった
裁判官はルビンの証人をスラムの酔っ払いにした
白人には革命の浮浪者、黒人にはただの気違い
誰もそいつが引き金を引いたと疑わなかった
銃を出せなかったけど
検事は「こいつがやった」と
全員白人の陪審員も同意した
ルビン・カーターは冤罪で裁かれた
罪は第一級殺人、誰が証言したと思う?
ベロとブラッドリー、二人とも堂々と嘘をついた
新聞はみんなくそくらえな流れに乗った
こんな男の人生が
バカの掌にあるなんて
明らかにハメられたのを見て
恥ずかしくならねえわけねえ
こんな国に住んでて
正義がゲームだなんて
今、犯罪者どもはコートとネクタイで
マティーニ飲んで、日の出を見てやがる
ルビンは10フィートの牢屋で仏陀のよう
無実の男が生きた地獄に
そう、これがハリケーンの話だい
でも、名前が晴れるまで終わらねえ
奪われた時間を取り戻して
牢屋にぶち込まれたけど、昔はよ
世界のチャンピオンになれたかもしれない
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