クレオパトラたちと純粋知性体
クレオパトラたちと純粋知性体
紀元前190年頃、再度地球に飛来した純粋知性体ベータは、地球の諸地域に複数のプローブユニットを放ち、再度人類に干渉し始めた。エジプトでは、クレオパトラ1世にプローブを憑依させた。このプローブは、代々のクレオパトラに140年もの間、引き継がれていった。
⚫️クレオパトラ1世、紀元前204年頃 - 紀元前176年
夫、プトレマイオス5世エピファネス
⚫️クレオパトラ2世、紀元前185年頃 - 紀元前116年
夫、プトレマイオス6世フィロメトル
⚫️クレオパトラ3世、紀元前161年 - 紀元前101年
夫、プトレマイオス8世フュスコン(3世は彼の姪)
⚫️クレオパトラ4世、? - 紀元前112年、母は3世
夫、プトレマイオス9世ラテュロス(4世は彼の妹)
⚫️クレオパトラ5世、? - 紀元前69年、母は3世
夫、プトレマイオス9世ラテュロス(5世は彼の妹)
⚫️クレオパトラ6世、不明
夫、不明
⚫️クレオパトラ7世、紀元前69年 - 紀元前30年8月12日
夫、プトレマイオス13世、プトレマイオス14世(7世は彼の姉)
また、数万年前からアルファ、ベータ、ガンマ、デルタが放出したプローブも人類の人体に退行して生き残っているものもいた。長年、人類に憑依し続けたため、人類の肉体的属性に影響を受け、本来の知識探究という目的を忘れてしまっていた。ブッダやモーゼスに憑依していたプローブは彼らの死とともに消滅した。
クレオパトラにプローブを放出したベータ本体は、地球を離れて、別の星系に移動していった。この時点で、純粋知性体本体のアルファ、ベータ、ガンマ、デルタは地球にいない。残っているのは、彼らのプローブユニットだけだった。
※新奴隷商人 アルテミス編(紀元前47年の物語③)、https://bit.ly/3F1UqdU の設定では、クレオパトラにはもともとア・ヌンナック人のエルピス(Elpis)Ⅰ号の生き残りのパンドラ中佐の知性が憑依していたこととする。
ベータ本体と離れたプローブユニットは、代々のクレオパトラの中で変質していった。狂い始めていた。近親相姦を繰り返し、DNAが変質していった彼女らに影響を受けたのだろう。
未来の分岐した第4ユニバースにいた純粋知性体のアルファは、この元々のユニバースの変貌の萌芽に気づいた。彼?彼女?それは、第4ユニバースで発見した人類の女性が死亡した時に、彼女の思念を知性体化して、紀元前47年の地球に連れてきた。アルファは、プローブを放ち、プローブはフェニキアの奴隷商人のムラーに憑依した。人類の女性の知性体は、コーカサス人女性に憑依させた。
アルファの意図は、せっかく、1950年頃から遊んでいる第1から第4までの将来の分岐したユニバース4つが、狂ったベータのプローブの活動で変質することを防ぐことである。むろん、変わったところでアルファにとって痛くも痒くもないことだが、お楽しみの機会をたかがベータの狂ったプローブによって奪われるのが癪に触ったのだ。
アルファはベータが嫌いだった。純粋知性体になる前の太古の昔から、ベータの種族は虫が好かなかったのだ。アルファの先祖が酸素呼吸系種族で、ベータが塩素呼吸系種族だったことも原因なのだろう。
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