第27話

『ただいまぁー!父さんいる!?』



晶の家に着くなり、晶が大声で叫ぶ。



晶は緊張しているのか、かなりテンションが高かったのを覚えている。



私はというと、緊急しすぎて覚えてない。




『お邪魔します…』



小さな声が廊下に響く。





『父さーん!!』




ーガチャッ



ドアに男の人の影が映る…







"晶のお父さん"






ーキィィィィ…



扉がゆっくり開かれる。




『あ、あ、あの…こんにちわ!!初めまして!!!!』



私は勢いのあまり挨拶をすると、そのまま深くお辞儀をした。




『父さん!俺の彼女の、のん!!俺、本気で好きになった人なんだ!!』



晶は子供ながらに必死に私を紹介した。

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