第19話
あれは
小学校6年生のとき。
初めて会ったのは父:林秀雄の葬儀のときだった。
初めは父の会社関係か何かの参列者だと思っていた。
だがー…
『のんちゃんどちらが引取ります?』
『亡くなったお父様の相続金があるとしても血の繋がりのなかった子でしょ?』
『何かと今後やっかいなことになると嫌だわ』
誰が私を引き取って育てて行くかー…
親戚中がもめていた。
父の遺書を手にした私。
全ての過去を知ってしまった。
父とは何の繋がりもなかった私。
唯一、血の繋がっていた母も亡くなっている以上…
私を引き取ると何かと面倒なことになるらしい。
養ってあげたいなど、同情してくれる親戚は一人としていなかった。
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