ホイール・オブ・フォーチュン

華王壟亞

プロローグ

第1話

ある日リサイクルショップで見つけた古そうなゲームソフト『ホイール・オブ・フォーチュン』。

このソフトを二人の少年少女が購入し、偶然同時にゲームの電源を入れた時に全ての歯車が揃って運命の輪は回転を始める。

ここはリュウィーズ地方にある魔法学校・リュウィーズ魔法学校。

ここには五つの生徒寮があり、ジャンヌを寮長とする回復魔法が得意な生徒の集まるマリア寮にゲイルが寮長である回復魔法だけでなく直に治療する事も得意で薬剤も調合出来る生徒が集まるルカ寮、ジークが寮長である回復魔法よりも攻撃魔法や直な攻撃が得意な生徒が集まるダビデ寮、博士のアインが寮長をしている錬金術の得意な生徒の集まるソロモン寮にミコトが寮長の人を纏める事が得意な生徒の集まる生徒会みたいなペテロ寮がその五つの寮である。

この五つの寮を含むリュウィーズは女教皇のグランマ・ファウラスによって統治されていた。

現在リュウィーズを含むアースガイアは滅びの一途を歩んでいた。

そこへ二つの落雷が。

「ファウラス様、マリア寮とソロモン寮に落雷が起き、全焼した模様です」

ファウラス付きのシスター、フィオネが教会に駆け込んで来た。

「この世を救う二つの希望(ひかり)の到来です。寮など幾等でも建て直せるのですから落胆しない様に。負傷者が居るのならルカ寮とドクター達に協力を要請し回復を」

ファウラスは素早く指示を出す。

フィオネ以外にもブラザー(牧師や神父系)のダートやクラウスもファウラスの指示を寮生に伝える為に走る。

この時落雷のあったマリア寮では月嶋想良(ツキシマソラ)が、ソロモン寮には藤ヶ瀬凜々(フジガセリリ)がダビデ寮の生徒によって抑え込まれていた。

『ジーク』

ファウラスの幻影がジークの前に現れる。

ジークはファウラスを見る。

『教会まで二人を連れて来て下さい。貴方も同行する様に』

ファウラスがそう言うと幻影は姿を消した。

「教会まで行って来る。寮生は二つの寮の再建に着手する事」

ジークはそう言うと想良と凜々を連れて教会へと向かう。

「ソラとリリですね?」

二人を見てファウラスが問う。

二人はほぼ同時に頷いた。

「解放してあげて下さい」

ファウラスにそう言われたジークは二人を絡み付く縄から解放した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る