第6話
サバサバしてて、生徒と同じ目線で物事を考えてくれる、友達みたいな相川美津先生。
バレンタインには、女の子からチョコをもらうタイプ。
私も勿論先生大好きなんだけど、どうも私は目を付けられているような…
多分私がすぐ自分の世界にトリップしちゃうから、かもだけど。
「次の休み時間に聞くね」
陸君が隣からちょっと身体を私の方に寄せて、小さな声で私に言ってくれた。
「ありがと」
私も小さい声で返事して、机に向き直った。
そして待ちに待った休み時間。
猶予は10分間。
さぁ、夕希、陸君に聞いちゃえ!!
「あのね、陸君!」
傍に美紅も来て、興味深そうに聞いている。
「陸君、和也様は、知ってるよね?」
私の勢いに押されて、またしても少し後ずさり気味な陸君。
それでも私を見て「うん」と答えてくれる。
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