変装完了!
第17話
あれから始業式までの一週間、私は悩みに悩んで変装用の服などを購入した。
そして始業式当日。
新任挨拶のために壇上に上がってマイクの前に立ったとき、生徒達の笑いがあちこちで沸き起こる。
「だっさ。何あれ?」
「若い保健の先生って聞いて期待してたのに、あれはないわ。」
「あんな大人になりたくないよね。」
フッ、何とでも言うがいいわ。
いつもとは違う視線になんだか楽しくなってきた私は、小さく笑みを溢した。
ちなみにこの体育館には流衣達はいない。
さっきレオとやらに会わせないためにサボるとの連絡が入っていた。
だから私は安心して生徒達を見渡してから挨拶を終えてから、お辞儀をした。
その瞬間、…バンッ!と体育館の扉が開く。
下げていた頭を上げて数十メートル離れた扉に目を向けて、すぐさま視線を外し壇上を降りる。
なんで!?
サボるって言ってたじゃない!
私は素早く先生方に紛れ込んで隙間から様子を伺った。
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