第25話

蒼貴は静かにいった。

「僕、人間じゃないんだよね。

もう少なくなったけど、妖魔って種族なんだ。

術とかも使えるよ」

そういう蒼貴の顔は得意そうだ。

「君は人間に近いロボットだし、驚くのは無理もないと思うけど。

僕は野菜とか、豚肉とかだけでも、生きていける。けどね、時々、人間の肉も食べたくて仕方なくなっちゃうんだ。

禁断症状みたいのが、でてね」

「蒼貴」

オレは口を挟む。

蒼貴は気にせず話を続ける。

「さすがに生きている人間は食べるとまずいから。昔と違ってね。妖魔なんて、絶滅したと人間に思われてえるし。だから、死んだばかりの人間の肉を食べることにしえたんだ。

術も使えるから表面だけ治してね。

どうだい?これならばれないだろう?」

「蒼貴」

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