〝[【ト❲፤❳イレ】で]⊆{[【始まる】]}∈ ({[【ABC】]})=({[【《ディス》オーダー】ズ ]})∈ ❨({[【《オーダーズ⟬:⟭》】]})❩〟
第二話:愛と義理と精一杯の勇気が俺の孤人的仲間である〔情事事情起こる〕
第二話:愛と義理と精一杯の勇気が俺の孤人的仲間である〔情事事情起こる〕
普通の授業に遅刻したふたり組ならば「何故遅れたの?」とか後は他にたわいも無い話をひとつ
‥‥それもその
女子生徒という人間も、やや焦燥感あり気で緊張して居る様子である。遅れて居る上に俺みたいな訳の判らん人間と一緒に行って居れば、そりゃあそうなるのも全く道理である。
ただ‥‥俺がひとりで急に駆けて行って仕舞うのを警戒して居るのだろう、女子生徒という人間は、間を空けて步く左隣の俺の方を、不安そうにチラチラ見つつゆっくり歩いて居る。女子生徒という人間の視線が若干辛い‥‥。
‥‥もう駆け出さないからそんなに監視しなくても良いし‥‥!
何でや!何でソコソコ女性恐怖症
思えばそもそも‥‥何故俺たちがこんなにやたらめったら歩かされて居るのかといえば、元はと言えば主に生物教諭——
授業毎に教室を移動するだけでイチイチこれ程時間が掛かって居ては
それにも関わらずこの女性教諭、生徒からの信頼が結構
‥‥そんな女性の先生の声が、
もう俺たちと、授業が行われて居る理科実験室
既に、講義をして居る女性教諭のやや高めの声は、授業を受けて居る人たちのと変わらない位の大きさで聞こえて来る。俺たちの足音も、殆ど生徒たちに察知されて居る様な気配がする。今更遅れて来る俺たちの心は
俺たちふたりが並んで
直ぐ様‥‥教室に居る全ての人間の視線がこちらに集中した。こっちを見る人、ひと、ひと‥‥。
「‥‥授業が始まってから
文章に起こせば柔らかい先生の言葉。だが、実際に俺たちを少し責める様な声色で、然も四〇人弱の人間に見られて居る中で、生徒の上の立場たる教師にこう聞かれるのは、意外に結構な精神的ストレス。ひたすら
こうなって仕舞えば、中々発話する事の出来無いコミュ症ぼっちの俺は、ただただ先生に向かって決まりが悪そうに
‥‥だが、俺と一緒に教室の後ろから入ってから
「え、あの、えと‥‥その‥‥ふたりとも(遅れて来た理由として)、一緒にトイレの個室に行ってました。ふたりとも(理由は)一緒ドゥエ‥です。一緒ッ、‥‥ですっ‥‥。片峠さん、と、一緒だったんで‥ㇲ」
「‥‥‥‥‥‥」
「‥‥‥‥‥‥」
俺を含む人々の沈黙にハッとした女子生徒という人間は、少し
「あ、いや、片峠さんも同じ理由って事です。トイレです。ふたりとも、トイレで(退出するタイミングが)一緒だったってだけです‥‥」
こうして恥を重ねた。
『もしかしてふたりきりのトイレで生物の勉強を‥‥?!』
何故そうなる。どよめく教室の人々。
『ザワザワザワ‥‥』
頭を掻く先生。椅子に座っている人々の雰囲気から、未だ発言が曲解されたままだと感じ取った女子生徒という人間は焦って、
「あ、先生、違うんです!コレは違うんです!私と片峠さんがトイレに行ってたのはおせッ——あああ、もう!そうじゃなくて!!」
「授業が中断して居るから早く再開させんといかん、迷惑かけるな」という
「もういいから‥‥ふたりとも席に着きなさい‥‥初めから
限界コミュ障ぼっちの俺が入れる様な会話の隙間は無かった。先生も
教室の
哀れ。この女子生徒、ナントモかわいそうに‥‥
◆
授業後真っ先に、俺は先生の元、理科実験室特有の黒く横長な教卓の前へと行き‥‥さっきの遅刻の事情の説明、もとい‥‥女子生徒という人間が発したやけに言い方の悪い誤解を生む言葉のフォローをして居た。
やはり変な物言いをして仕舞ったせいで不安がって居るのか、俺の右斜め後ろに‥‥おずおずと付く様に
「あの、先生‥‥この
おかしな事に、女子生徒という人間に珍しく義理の心というか、目の前に女性忌避的な念より一段と強い人情の様な物が
一応少しの間でも自分と辛苦を共にした
◆
五時限目
‥‥その
次の六時限目は公共の授業。『公共』というのは、元々あった『現代社会』という名前の教科が、いつかの学習指導要領改定の後に適当に名前を変えたものであるらしい。両方の授業を一緒に受けた事は無いので、何が違うのかは良く分からないが‥‥多分、ほぼ
『公共』だか『現代社会』だかどっちでも良いが、兎に角そんな教科で習う内容なんか、
そして‥‥この先生の話は偏って居てその上詰まらないので‥‥大いに抗議の意味も込めて、俺は堂々と公共では無く倫理(習わないので教科書を勝手に書店で買った)の教科書を開いて読む事にした。俺はいつもこういう事をやって居るので、公共の教科書・ノートは一〇分に一度気持ち程度に読んだり取ったりするだけである。これで居て全く先生に申し訳無いとは思って居ない。俺は一番後ろの席に座って居るから、違う教科書を読んで居たってそこ
所で倫理。倫理ねぇ‥‥倫理かぁ‥‥。残り三分の休み時間を適当な妄想で潰そうと「何か倫理が絡む出来事とかあったっけ‥‥?」と下らない事を頭に浮かばせて居ると、思いの
‥‥俺は必ずしも他人(ひと)との「最低限度」の意思疎通が出来無い訳では無いが‥‥逆に言えばその程度が、俺のコミュニケーション能力で出来る殆どギリギリである。俺には人とのコミュニケーションに於いて適切なやり方を理解する能力も実行する能力も十分に無く、同年代以上の人間と「自然に」「当たり前に」人と関わる事はほぼ不可能に近い。この性質により、俺は今まで散々な学生生活を送って来た。
この俺という高校二年生は果たして『倫理的』に生きられるのだろうか?
邪魔で、他人を否応無く不快にさせて仕舞う俺は、
他人に働き掛けても無視されるというのは、ただの悪意、か面白がりかを
俺は
勿論悪口を言われたり、嫌な反応をされたりする事もあった。一応性別関係無くされて居たものの、男子生徒にされるそれはかなり控えめであった。「こんな事はダサい」という事を
しかしそれを平気で踏み越えて来る者たちに、俺は苦しんだ。
カレラは一々一挙手一投足を
誰だって、広義の悪口言われたり、指差して笑われたり、見下されたり、蔑まれたりされるのはただ強いストレスな筈、一応そう、だよね?でも‥‥カレラの様に平然と、それを当たり前の正義としてやるのは‥‥
少なくともその
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