第17話

「お先に失礼します!」



そんな掛け声とともに俺は急いで会社を飛び出した。


時刻は6時半。


待ちに待った電話がかかってきたのは、今日の昼間だった。


注文していた品物が出来上がったと連絡が来て、ついにこの日が来たとテンションが上がった。


おかげでそれから午後の仕事は、正直仕事に身が入らなかった。



店の閉店時間は7時で、ここから急いでもギリギリかもしれない。


仕方なくタクシーを拾うと、運転手にはなるべく急いでもらうように頼んだ。

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