第2話『スイカ一玉食わせてくれた「くそばばあ!」』
「このクソばばあ、あっち行け!」
毎日、何かしら10分間で執筆しようと目標を決めた明くる日から、もう書くことがない。
いきなり困った。一旦は、ブラインドタッチによる執筆速度の話を書いてはみたが、内容が薄いのでボツにした。
友人と話していて、夏祭りの話をしていると、縁日のベビーカステラをよく母にせがんで買ってもらっていたなあと思いだした。
最近は、不精になり夏祭りにも行かなくなって、現在の値段をくわしく知らないが、ボクの生きた80’年代は1000円で50個は買えた記憶がある。
それが、先程、市内の商店街を歩くとベビーカステラの屋台があった。
「久しぶりに食べてぇーな」
と、値段を見ると
1000円で30個になっていた。
これが、増税メガネがした政策による物価高かと、財布を仕舞ったが、大人になっても躊躇する祭りのノリで買う子供のわがままを聞き入れた。昭和のオカンのふところの深さを改めて感謝した。
(そういえば、母は、ボクの誕生日には買い物ついでに買った柏餅でごまかしていたが、夏になればスイカ一玉買って帰り、必ず食わせてくれたことを思い出した。
ボクはスイカが好きで、一玉あっても2日で食いきる。
今思うと、昭和のあの頃、母は自転車で新聞チラシで一円でも安いスーパーへ走って、節約活動をしていた。
そのありがたい母に、ボクが中学生ともなると反抗期もあって、「クソばばあ!」呼ばわりしていたのも思い出された。
「あれよな、スイカ一玉3キロはあるよな、それを夏の暑い盛りに汗を流して自転車で、買ってきてくれる母を『クソばばあ!』は、48となった現在はあり得ない言動だったと思い出される。
今ならわかるよ。母のありがた味、令和を生きる皆さんは、ボクのような愚かな言動はしないと思うが、ないよな。
〈了〉
2025年3月27日 20分。789字 1分あたり39文字。ブラインドタッチできず。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます