第5話 思い出

これはある無の世界から始まったものである。そこにはエネルギーという概念すら存在せず、何もなかったが俺たちだけは存在していた。しかし、存在していなかった。この矛盾の存在こそが神の最初にあると言われている

その後原初の神が生まれ、のちに創造神が生まれる。その創造神が作ったのが俺だった。その創造神は曜日ごとに神を形成した

日曜日 閻魔(エンマ)

月曜日 影炎(インエン)

火曜日 炎皇(ホノコウ)

水曜日 滝龍(タンリュー)

木曜日 緑園(リョクエン)

金曜日 白伯(ハンシー)

雷曜日 雷神(ライジン)

土曜日 圭来(ケイライ)

神曜日 全能(ゼウス)

昔は9日あった1週だが、人間の文化が発展するにつれ廃れていった。その神を信仰されなくなるにつれその神の力はどんどん弱まってしまっていった。

昔は必要不可欠であったその神の力も時代と共に進化した人間には必要がなくなってしまったのだ。そしてその一つが影炎。そう、俺だ。あのあと消えかかる神は新たなる力を欲し戦いを始めたのだった。

閻魔はどんな攻撃をされても効かない全ての力を持つ最強の神であったため日曜日に生き残り続けたのだ。結果から言ってしまうと追放されたのは俺と白伯であった。

日曜日は不動であり、俺は圭来に殺され月曜日を奪われた。しかし魂はまだ生きていたため人間の裏人格に潜み裏から手を回していたのだった。その後全能が緑園の座を奪い神曜日は緑園になったが雷神を殺し雷曜日になる。しかし魂は不滅。その後白伯が圭来を騙し、金曜日に行きたくなかった圭来は俺を殺し土曜日に居座る。そして白伯は全能に負ける。そして俺が緑園を殺す。そして雷神は俺に勝利したあと緑園を不意打ちで殺す。その後雷と神が廃れ結果今の7週になったわけだ。ちなみに内訳はこうだ

日曜日 閻魔

月曜日 全能

火曜日 炎皇

水曜日 滝龍

木曜日 緑園

金曜日 雷神

土曜日 圭来

俺も何度か閻魔や滝龍、そして雷神と戦ったがあいつらはかなり強く引き摺り下ろすことは不可能だった。そして廃れたその二つの曜日を司る神である俺らはどんどん衰退していった。なぜならもうその存在を知るものはいないからだ。神は人間からの周知や信仰に比例し力を手にするものだ。だからこそ閻魔のようにガキでも知る神は強いのだ。実際どんなに強い奴だろうと7週神に勝つことはできないだろう。きっと

例え宇宙をまとめ上げる者だろうと、歴史上に出てくることのない神聖生物だろうときっとだ。だからこそ俺はお前の体に宿っていた。そして力の1%にも満たない少しばかりの力を分け強くしてやったのもこの俺だ。だからこそお前は俺には勝てないし俺をその身一つで守る義務さえあるのだ。

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