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第1話

夜の20時を回り、段々と街も人が多くなる頃。


繁華街から、少し離れた誰も寄り付かない路地裏の一角。




「逃げるなって」


「ひぃ」


「そんなに怖がるなよ」


「どうか見逃してくださいぃ!」


「可愛い顔してんなぁ、ほら怖くないから」


「っ、こ、わいです!」





顔を引き攣らせながら後退りする私。


そんな私を楽しそうにジリジリと一歩一歩近付いてくる知らないヤンキー君達。




何故こんな事になったのかは数分前に遡る。

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