第16話

着いた先は誰もいない空き地っぽい公園。




「江美も座りぃや」


「うん」



翔太の隣に座った。




『・・・』


沈黙が怖いです←






「なぁ、江美

何があったか話してくれや

俺、凡人やから話してくれへんと分からへんもん」



「何もないって;」


言えない。

私、最低だもん。




「江美・・・」


懇願するような目で見てくる。




あー、どーしよ;


「わ、私は、翔太の試合が見れて嬉しかった」


「・・・で?」



で?って真顔で促すの酷い。


「やっぱり翔太は、バスケしてるときが1番イキイキしてるなーって」


「ふーん

それから?」



言わせといて興味ないのね。


「それだけ」



「ちゃうやろ

他に言いたいことは?」


「えっ、あの・・・」



ちょっと弄ばれてた気がする。

バレバレだったのかと思うと恥ずかしいよ。

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