俺と『本気で』恋愛しようよ?香鈴さん!☆☆俊目線☆☆
hana🌸
☆俺と香鈴さんの出会い☆
第1話
あの頃…
俺は、22歳。
香鈴さんは、27歳だった。
俺の、指導担当だった香鈴さん。
明るく、気さくで、姉御肌。
周りの信頼度も高く、笑いの中心にいる。
何でもソツ無くこなす笑顔が素敵で、
大人な女性だと思った。
特別美人でも無く、特別可愛い訳じゃない。
多分、ってか、見た事無いけど、
素顔に近い自然なメイクと身嗜み。
普通に、普通なんだよな、この人は。
でも、気持ちが惹かれる、目を奪われる。
当時の俺は、
何故、香鈴さんを苗字ではなく、
名前で呼ぶのかを知った時、
いつも傍で、
一緒に仕事をしているこの女性は、
過去に傷ついて、
その傷を見せない様に、周りに隠し、
一生懸命、健気に生きている。
甘えるのが下手で、弱音を吐くのが下手で、
そんな香鈴さんが、痛々しかった。
その、ギャップに、俺は、落とされた。
見事に、恋に落ちた。
もう、
香鈴さんから、目が離せなくなっていた。
その営業スマイルの裏に隠された、
本当の笑顔と素顔が見たい。
そして、香鈴さんを、その深い闇の中から、
救ってあげたいと強く思うようになった。
「香鈴さん、これなんですけど。」
「ん?どこか分からない?」
さっきから、何か違和感を感じるけど、
その原因が分からなかった俺は、
香鈴さんに、手元の書類を見せた。
「ここまでは、良いと思うんですけど、
ここから、何か・・・
雰囲気、違いませんか?」
俺が手にしたデータを、香鈴さんは、
暫く見比べて、ハッとした。
その顔・・・やっぱ、俺、失敗した???
「!!去年のデータだ!」
お互いが、資料の日付を確認して判明。
やっちまった!!俺、やっちまったぁ~!
「結城さん、何処まで入力した?」
「それが、全部終わったんです。」
マジかぁ。って顔してる?香鈴さん。
俺、取り返しつかない事しちまったよな。
ガクッと項垂れかけた俺に、
香鈴さんの声が聞こえて、持ち堪えた。
「ごめん、私の確認ミス。」
香鈴さんの発した言葉の意味を咀嚼する。
えっ?香鈴さんのミスじゃないよね?
俺が、『?マーク』一杯でいると、
香鈴さんは、課長に報告して、
やり直しと、残業を申し出ていた。
香鈴さんと二人で資料室へ行って、
該当の資料を出してきて、デスクへ戻った。
「ありがと、結城さん。
もう、定時過ぎたから、帰って良いよ。
後は、私がやるから。」
香鈴さんの言葉を聞いた俺は、
思いっ切り、不機嫌になる。
「どうしたの?」
『どうしたの?』だって??
決まってるだろ?怒ってんだよ!!
好きな女性に庇われている俺って、
情けないじゃん!!
でも、それは言いたくない。
いくら何でも、カッコ悪過ぎるだろ、それ。
「…いくら俺が新人だからって、
それはないですよ、香鈴さん。
それに・・・ミスしたの、俺だし。」
俺は、
精一杯普通の顔をして、香鈴さんに告げる。
俺のミスを、
香鈴さんに押し付ける訳にはいかねぇ!!
それは、絶対に譲れねぇ!!
そう思うけど、自分のした事にへこむ。
「それは、違う。資料を持って来た時に、
確認しなかった私が、悪いの。」
香鈴さんの言葉を聞いた俺は、
席を立つと、課長の所へ行った。
「課長。資料を持って来たのも、
入力したのも、僕です。
朝から入力した分を再入力ですから、
香鈴さん一人では大変です。
二人でやって、良いですか?」
俺は課長の許可を取って戻って来た。
二人でやれば、早く終わるだろ?
確かに香鈴さんは先輩だけど、
俺にだって、意地はある。
新人だけど、舐めるなよ!香鈴先輩!!
でも、まぁ、香鈴さんは、
俺を舐めてる訳じゃないって事は、
分かってるけど・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます