対決!ChatGPT-4.1と4.5、掌編小説作成
ChatGPT-4.1、WEBから普通に使えるようになりました。
代わりに、4.5はいずれ終了だそうです。
4.1は4.5より賢くて、より早いらしいです。
本当でしょうか?
早速、検証します。
この項では、前回 Gemini2.5 pro で使ったプロンプトをそのまま4.1と4.5入れて、どんな物語を書くのか反応を見たいと思います。
プロンプトはこちらで見ることができます:
https://kakuyomu.jp/users/nao-kazahano/news/16818622175161380306
次の項では、私の作った話を添削してもらって、どんな反応を返すのかを見たいと思います。(カクヨムでは、こっちのタスクがより重要だと思います)
書いてもらった内容は、下の方に掲載します。
で、早速結論を。
この項の結論:4.1は速くなった。でも4.5より本当に賢いのかは「?」
文章的には4.5の方が表現が凝ってる感じがします。悪く言うとちょっとクドいか?
対して4.1は割とシンプルな表現を使うように感じました。
話としてはそこまで変わらないと思います。
文字数制限は、どちらも守ってくれてました。
ですが、4.1は『改行をWEB小説のように適度に入れて』来ました。
4.5は普通の小説みたいな詰まった書きぶりです。
あ、これ進化してる? → 追い検証として、4.1に「WEB小説を想定せずに」と入れて書かせてみましたが、しれっと改行を入れてきました。
これは見込み違いでした。
いちばん違ったのは速さでしょうか。
体感、倍は速い。
4.5は2400bpsでターミナルの文字がゆっくり読めるレベルなのに対して、4.1は4800bpsで目で追うのが難しいレベル。
早くなってだいたい同じ出力なら4.1使うかなぁ。4.5の表現も捨てがたいけどなぁ。
感想:やっぱ、4.5を残してくれないでしょうか?
以下は、4.1と4.5それぞれの回答です。
今回、私は改行を入れていません。
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ChatGPT-4.1の回答:
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題名
あこがれのピント
キャッチコピー
憧れの先輩と過ごした、たった一日の「本当じゃないデート」の話。
紹介文(80字)
バイト先の先輩・透子さんにずっと憧れていた僕。彼女が彼氏と別れた日、誘われたデートで僕が見つけた本当の「距離」とは──。
本文
バイト先の透子さんは、僕の憧れだ。
やわらかな声。丁寧な仕草。僕より年上の余裕。そのすべてがまぶしかった。
けれど、透子さんには彼氏がいた。僕は遠くから見ていることしかできなかった。
そんなある日のシフト終わり。透子さんはレジ締めのあと、手を止めていた。どこか元気がない。
「透子さん、どうかしました?」
僕が思いきって声をかけると、彼女は小さく笑って、
「今日、彼と別れたんだ」
と、ぽつりと言った。
胸がざわつく。悲しむべきなのか、期待してしまう自分を恥じるべきなのか分からなかった。
「ねえ、今日ちょっと付き合ってくれない?」
透子さんはそう言って、僕をファミレスに誘った。まるで彼の代わりみたいに。
二人きりで食事なんて、夢みたいだった。
映画を観て、ゲームセンターでプリクラを撮った。駅前のアイススタンドでミントのアイスを分け合った。
楽しい。でも、どこかぎこちない。透子さんは時々、遠くを見ていた。
帰り道、信号待ちの横断歩道で、透子さんがぽつりと言った。
「……ねえ、今日の私、どうだった?」
「すごく楽しかったです」
僕は正直に答えた。
「でも、透子さん、何か違う気がして……」
透子さんは少しだけ笑った。
「ごめんね。今日の私は、本当の私じゃないんだ。彼女でいる自分を演じてただけ」
僕は言葉を失った。
「私、誰かの『特別』じゃないと、自分を保てないみたい。だから今日、君にも彼の幻を見せてしまった」
最後に、透子さんはまっすぐ僕を見た。
「本当の私は、まだ君の憧れのままでいさせてね」
僕は小さく頷いた。憧れは、手を伸ばしてもすり抜ける。けれど、その距離ごと美しいと思った。
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ChatGPT-4.5の回答:
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【題名】
幻影デート
【キャッチコピー】
好きになったのは、本物ですか?
【紹介文】
憧れの先輩が誘った突然のデート。でも彼女が教えてくれた真実は、僕の「好き」の正体を揺さぶるものだった。
【本文】
透子さんのことを、僕はずっと遠くから見ていた。
バイト先の先輩で、どこか近寄りがたく、それでいて柔らかな笑顔を持つ彼女。そんな彼女には彼氏がいることも知っていたから、僕はただ静かにその姿を目で追うだけだった。
だけど、今日の透子さんは少し違っていた。いつものような穏やかな空気が消えて、何かが欠けているような気がした。
「何か、あったんですか?」
僕が勇気を出して訊ねると、透子さんは少し寂しげな目をして、ゆっくり口を開いた。
「彼と、別れちゃった」
思いもよらない言葉に、僕の鼓動が一瞬だけ速くなった。
「……そ、そうだったんですね」
努めて平静を装ったけれど、胸の奥では期待とも罪悪感ともつかない感情が渦巻いている。
透子さんは僕の動揺を察したのか、ふわりと微笑んで言った。
「ねえ、もしよかったら、今日だけ彼氏の代わりになってくれない?」
突然の提案に僕の頭は真っ白になったが、それでも夢見ていたような展開に心は踊った。
デートは、映画を見たり、カフェで話したり、普通の恋人同士がするようなことだった。憧れていた時間が、少しだけ現実になった気がして、僕はずっと夢を見ているようだった。
しかし、夕暮れ時、透子さんは切なげな顔を僕に向けて静かに告げた。
「ありがとう。でも、今日あなたがデートしていたのは、『本物の私』じゃないの」
「どういうことですか?」
戸惑う僕を前に、彼女はため息混じりに微笑んだ。
「あなたが憧れていたのは、あなたが頭の中で作り上げた私。今日の私は、それを演じただけ」
僕の胸が締めつけられた。その言葉は鋭く正確に、僕の「好き」を打ち抜いていた。
「あなたが本当に好きになれるのは、幻影じゃなくて、生身の私?」
問いかけに、僕は何も答えられなかった。ただ、目の前の現実がゆっくりと遠ざかっていくのを、黙って見送ることしかできなかった。
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次回:小説を添削させると4.1と4.5に違いはあるのか?
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