死にたがりの魔王様
黒い猫
第1話 転生
俺は
そう、あの時までは―――
――「パッパラパーン!!あなたは81億と5000万ちょっとの人類の中から異世界転生者に選ばれました!!異世界転生とかしてみたくありませんか??」
いつものようにベッドで横になり、意識を失ったと思った途端、白い部屋の中で絶世の美女にそう言われた瞬間、それはもうびっくりしたよ。
「え??ドッキリ...ですか?それともなにか、詐欺...とか?」
多分こんな感じのことを言ったように思うが実際のところ声になってなかったのかもしれないな。
なんせ、寝た瞬間に絶世の美女と鉢合わせた記憶なんか今世でも1度もないくらいのレアケースだったもんでな。
「だから、あなたは異世界転生者に選ばれたんだって!!!するの?しないの?」
そんな感じであの女は迫ってきたのを覚えている。
「えっと...あの...誰ですか?あと異世界転生ってよくラノベとかで見るあの...?」
「おっ!そうそう、よく知ってるじゃない!その異世界転生で合ってるよ。あ、私の名前だっけ、女神アンネ、簡単に言うと世界を作った神だよ。」
あぁそうだ、俺はこの時点であまりにも荒唐無稽過ぎて夢だと断定しちゃったんだ。
このときにもっと考えてればなんて思うけど...まぁ、無理なんだろうな。
「えっじゃあ俺の元の体とかってもう死んじゃってたりします?」
この時点でなんか楽しくなってきてたんだ。
ちなみに女神の豊満な肉体に触ろうともしてたな、ある一定から近づけなかったんだが。
「もう死んでるよ、確か死因は心臓麻痺とかだったかな。あ、あと私に触れようとしてるみたいだけど殺すよ?」
あの時ほど笑顔から殺意を感じたことは今世でもない。
夢の中であっても死んでしまうなんて御免だったからな。
「本当にすみません。俺がもう死んでるのはわかりました。このまま断ったら自分は死んじゃうんですよね。じゃあ異世界転生したいです!!」
「いいじゃん、そういう話が早い子好きだよー!じゃあ転生特典5つまで選んでね!欲しいもの何でも叶えるからさ。あ、あくまで異世界だから現世に関与できる類の能力なんかは禁止だよ!!」
夢なのになんで縛りがあるのだろうなんて考えつつもらう能力とやらについて考える。
(んー勇者は自分で動かないといけないだろ、王様なんてつまんなそうだしな...そうだ!!この前見たラノベみたいに魔王になって最強のダンジョン作れば何もしなくてよくね?)的な考えだったと思う。いかんせん高校生だったのだ、夢の中でも適当な考えに決まってるさ。
「んーじゃあダンジョン作成と自動防御と...んーとモンスター作成も欲しいな。あとは不老不死と...あと一つは何でもいいけど、まぁ自動強化がほしいかな。」
このときの一番の失敗は不老不死と自動強化なんてものを願ってしまったことなんだろうな。
「じゃあそれで!異世界でも元気でねー!」
その言葉を聞きながら俺の視界は暗転していった―――
ここから紆余曲折の末、今に至るんだよな。
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