第56話

「果歩さん、実はもう一つ報告があります」


「なに?」


「帰国日が決まりました」


「……」



思いがけない、もう一つのサプライズ。



「年始までの休暇が終わったら、もう一度向こうに行きます。その後引き継ぎが終わって帰ってきたら、これからはずっと果歩さんの側にいられます」



それは、本当に。


幸せな未来を予感させるクリスマスのプレゼント。





「だから果歩さんも、ずっと俺の側にいる覚悟をして下さいね」





そんな覚悟、とっくに決まっていると答えたかったけれど。


胸が一杯で言葉に詰まって、咄嗟に声が出なかった。

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