第33話
果歩は冷え切った両手をコートのポケットに入れてツリーの正面まで行くと、そのまま上を見上げた。
吐く息が白い。
きっとニューヨークはもっと寒いのだろう。
なんて。
こんな時でも、隼人の事が思い浮かぶ。
いや、こんな日なら尚更だ。
あんな風に感情に任せたまま電話を切ってしまったのは自分だけれど、なんだか無性に声が聞きたかった。
「……隼人」
自然と小さな声が、口から零れていた。
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