第28話
『果歩さん、少し待ってて』
「うん、……、」
不意に電話から聞こえた会話に、どくんと胸が大きく鼓動を打った。
隼人が誰かと、英語で話している声が聞こえる。
微かに。
でも、はっきりと耳に届いたその内容に。
どろりとした感情が、自分から流れ出るようだった。
ああ、もう。
こんな自分が嫌だ。
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