これが異世界転生！？

第1話 異世界転生したけど・・・

異世界転生

今じゃよく聞く言葉だ。

そして、そんな作品をこの上なく読んでいるのがこの俺、田中　誠（たなか　まこと）だ。

ごく普通の高校生で特に何か優れているわけではない。

そして、俺は今どこにいるかというとここは間違いなく異世界だ。

なぜかって？

それは横断歩道を歩いていたら突然と景色が変わってどこまでも広がっている緑の草原と晴れた空がここにあるからだ。

俺は最初に自分の頬をつねった。

「いって！」

ふとそうな声がでた。

そしてそこで初めてここは現実だと理解した。

やばい、ついに望んでいた異世界転生が俺に起きたと心臓の鼓動は早まっていった、

どれだけ異世界の漫画や小説を読んで異世界に行きたかったか言葉で表現ができない。

ただ、喜んでいたのはつかぬ間ふと冷静になった。

でも、異世界転生って女神とか現れて転生することに対して謝ってチートスキルをくれたり、国王の目の前に転生させられて魔王を倒してとお願いをされどんなスキルを持っているか調べられたり、するのが異世界転生の王道だろ。

女神どこだよ、国王とか見てないんですけど、いきなり草原なんですけど、

なにこれ？俺詰んでません？

え？

これもしかして転生初日に死ぬパタン？

ちょっと待てよ

たくさん異世界転生ものを読んできた俺にはわかるこういうときは

「ステータスオープン！」

異世界転生と言えばこれだ！

まったく、ちょっと焦ったぜ。

あれ？おかしいな、何も表示されない。

目を擦ったが何も変わらなかった。

ならもう一回だ！

「ステータスオープン！」

え？マジで何も出てこないやん

もしかして？

「開け！」

まじでどうなってんだよ！

その後もいろいろ試してみたがすべて失敗に終わった。

「女神様、死にそうです助けてください。お願いします」

これでもダメか、普通異世界に行ったら自分のステータスとか見れるやん

なんで何もないんだよ。

どういう転生？ほら、普通に考えて女神とか、間違えて転生させてしまったので、あなたに祝福をあげますとかだろ。

これどういう状況？育児放棄か？みんなストライキーでも起こしたのか？

いろいろ考えたがこれ以上悩んでも仕方ないのでとりあえずここから動くことにした。

不幸中の幸いか、町がここから見える。

行くしかないよな。

とりあえず町で情報を集めよう！

こうして俺（ただの高校生）の冒険？が始まった