生理痛美少女戦士利美ックス128

景石 泰平

生理痛の力!受けて見ろ!

第1話

私の名前は引田利美

高校一年生

通学路、お友達と歩いています

しかし、一つ悩みが・・・

「・・・利美、大丈夫?」

「・・・うん!大丈夫だよ!」

無理矢理笑顔で返すけど・・・

生理痛です

しかも、相当重いです!

うん、大丈夫じゃないよ!

めっちゃヤバいよ!

「重い時は学校休んでもいいって!ほんとに!」

「・・・大丈夫!学校までもうすぐ・・・」

そう、もうすぐ・・・え?

目の前に、身長3メートルの落書きみたいな化け物が現れる

「・・・コスプレ?」

優しい友達、田村さくらちゃん

ドカーン!


「・・・え?」


コンクリートの壁に化け物の腕が伸びて、刺さっている

「・・・キャー!」

さくらちゃん、思い切り走って、学校へ


「・・・え?」

優しい友達、さくらちゃん、逃げて行く

ニゲテイク・・・

・・・「うわあああああ!」

絶望的な状況に涙が出る

化け物が歩いてくる

私は生理痛

腰が抜けて歩く事すらままならない

・・・ここで、死ぬ・・・の?


「きみーーーーー!」

・・・え?

遠くから白衣の青年が走ってくる

「君、生理痛か!?」


・・・今なんつった?

いや、こう言う時は大丈夫かって言うもんだろ?

い、いや、落ち着け、助けてくれるんじゃないの?

そう、きっとそう


「はい、生理痛がひどくて、歩けないです・・・」

「ちょうどいい!」

・・・何が!?

「これをかぶって欲しいんだが・・・」

両手で持っているのは、何やらカラフルな羽の生えたヘルメットだった・・・

「・・・コスプレ?」

「ハ!?今なんつった!?これコスプレじゃねえから!ガチのヤツだから!ガチのヤツだから!」

・・・なんで二回言ったの?

「・・・わかりました」

そうね、これを被ればきっと痛みが治まって・・・

スポ!

よし、これで痛みが治まって、走って逃げて・・・

逃げて・・・

「・・・あの、おなか痛いんですが!」

「そんな事言ってる場合か!」

間違いない!

「あの化け物を見ろ!やつが痛みの正体だ!あいつがペチャンコにつぶれる所をイメージしろ!」

え、あいつをやっつければ痛みが治まるの!?

よっし・・・

あいつをぺちゃんこに・・・ぺちゃんこに・・・

ベキベキベキ!

化け物の体がおかしな方向にねじれて行く!

「グキュ!グキュルキュ!」

そう、ここをああしてこうして

・・・うふふふふ、そしてこうなるんだわ!

ベキベキベキベキ!

化け物の体がほぼ丸い球体に代わり、跡形もなく消えて行く!

「グキュー!」

バシュウウゥゥゥ!

「・・・ハ!」

私ったら何を・・・


「・・・よっし、実験成功・・・と・・・」

・・・ハ!

「・・・あ、あのー・・・」

「実験成功!ありがとう!」

スポ!

ヘルメットを両手で持ち、最高の笑顔でメガネの青年は去って行く

「あの!」


おなか、痛いんですけどー!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る