CO・OPなグルメ

パン

スライス食パン

　コープ名義にて、リョーユーパンで作った食パンであり、従来のお店より、少し高めな値段であるにも関わらず、人気のある食パンでもある。

　元々、幼い頃からパンが好きで、ありとあらゆるパンを食べてきた私。

　菓子パンに惣菜パン、この食パンというカテゴリー内でも十分に食通があり、そのせいか、どうせ値が張っただけの普通の食パンだろうと思っていたのだ。

　では、袋から食パンを取り出してみる。　　　　

　その際、袋から出す時に伝わる、柔らかい感触。

　まるでコンニャクのようにグニャグニャと曲がり、程よい弾力もあり、トースターに入れる前から美味しさが伝わってくる。

　そしてトーストされ、少し縮んだ形で食卓に並ぶ。

　触ってみると、外はカリカリで、口に入れるとしっとりとした味わい。

　おまけに、あっさりとして軽い食感で飽きがこなく、何より砂糖をまぶしたような甘みがほのかに残る。

　食パンというより、ちょっとパンケーキ寄りと言っていいだろうか。

　ちょっとクセのあるパンの耳も食パン特有の耳ではなく、食パンの体の一部となっており、耳のない食パンを食べている錯覚にもさせられる。

　そのままむしゃむしゃ食べてもいけるが、そこにマーガリンやジャムを塗ると、さらに美味しさが増す。

　間違いない、これは食パンに似せたパンケーキそのものだ。

　お手頃な食パンではノーマル素材のダブルソフトが最強説だったという、私の思い込みを一気に壊してくれた。

　目隠して食べ比べしたら、これは食パンじゃないと、上手いこと騙されそうである。

　おまけに腹持ちも良く、２時間が経過しても私の腹の虫は鳴らなかった。

　もうコープのスライス食パンを食べたら、他の食パンじゃ満足できなくなるはず。

　今までの食パンのイメージを覆す、とんでもないスター性を秘めた食パン、それがこのスライス食パンだったのだ。

　さあ、これからの朝食はこのパン型スターで決まりだ。