番外編 11話と12話の間の小話

 ゴールデンウィーク前半。ホームセンターの家電売場で難しい顔をしているましろとあおい。

「う〜ん、電子レンジなんてあんまわかんないや。大手メーカーだとこの2社? いやこれも有名だよね……あっ、機能もいっぱいついてる。どれがいいんだろう?」

「多機能のほうがいいけど、値が張るんだよな……」

「よく料理するのは、あおいだし、あおいが決めていいよ」

「……言っとくけど、壊れたのは涼風家の電子レンジだからな?」

 議論を重ねていると、パシャッっとカメラのシャッター音。

「『最強幼なじみコンビ、熟年夫婦よろしく家電を見物』……なんてね」

「「沙織!」」

「今写真撮ったでしょ! 消して!」

「残念。もう送っちゃった」

「早っ。誰に!?」

 沙織が見せてきた画面は、トークアプリ。宛先を見ると『涼風由子 風凪玲華』の文字が!

「ちょ……ウソでしょ!? あの人の手に渡ったら、何されるかわかんないのに!」

「……終わりだ。一瞬で拡散される」

 絶望するましろとあおい。

「……ごめん。『拡散厳禁』って送る前に、既読ついちゃった」

「「早っ」」

 更に絶望するましろとあおい。

「あっ、返信きた! 『電子レンジ、ちょっと高いの買ってもいいよ』だって」

「全然良くないって!」

 後日、学校新聞の見出しにこの写真が使われたんだとか。


―――――――

2025年最後が、こんなくだらないので申し訳ないです……。

今年はありがとうございました!

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