永遠の時をあなたと/外伝【同類相求:魂の集い】

SHINTY

10歳のナーガラージャ

一夫多妻の魂の形

【複数いる運命の相手】

それは10歳の誕生日での出来事だった。


10年の節目という事で開かれたパーティーは、ナイト家の屋敷全体が会場となるほどの、とてつもなく盛大なパーティーだった。



「ルアード、準備できた?」



「うん。簡単な挨拶で良いんでしょ?」



「ええ。学校のお友達も居るから10歳らしい挨拶で良いわよ。」



ふふっと笑う母親に笑顔を返し、パーティー会場へ向かう。



「お母さん、ナーガ族……どんな感じ?」



その質問に苦笑するセフィーナ。



「ナーギニーが興奮MAX状態。彼女達がルアードに会うのって今日が初めてでしょ?だから当然かも知れないけど……あはは、凄く異様な雰囲気よ。」



「チッ、面倒だな……。そんなに王妃になりたいのかよ。玉の輿を狙う女なんか願い下げだ。」



うんざりとそう呟けば。



「あら、子供らしからぬ発言ね。気持ちは分かるけど、友達が居るんだから気をつけなさいね。」



「あはは、ついうっかり。気をつけるね。」



子供らしく笑ってため息をつく。

心情を察している母親に頭を撫でられ、苦笑しながら会場へと向かった。



「ほら、そんな顔しないで。誕生パーティーなんだから楽しくね?」



「でもさー……ナーギニーが居ると思うと気が重いよ……。」



何枚も何枚も届けられるナーギニー達の写真。


彼女達は今の自分とは不釣り合いな大人の女。

下界で暮らしている自分から見れば、大人の女は恋愛対象外でしかないというのに……。



「僕も一夫一妻が良かったな……。お父さんとお母さんみたいな……。」



ナーガの伴侶はたった一人の相手だけ。

一生涯──いや、永遠にその相手とだけ連れ添うという。



「一緒だと思うわよ?一夫一妻も一夫多妻も……。ルアードには運命の相手が複数いるんだし、その出逢い出逢いを喜べば良いんじゃないかしら。」



「その複数ってのが理解し難いんだよ。二つに分かれた魂が引かれ合って出逢うのが運命の相手じゃないか。だったら複数の相手ってのは魂が複数に分かれたって事なのか?だとしても、分かれた魂が僕以外全部女になるとは限らないだろ?伴侶が男なんてもっと考えられない……。」



ほとんど独り言となったルアードの言葉を聞いて、セフィーナがある神話を思い出す。

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