読まれない？ 埋もれる？ そんな時に試すべき6つの方法

読まれないときの対策4選

ランキング上位から学ぶ！ ヒットタイトルの作り方

　作品が読まれない場合、原因のほとんどは「タイトルのつけ方」です。タイトルのつけ方のセンスは努力で磨けます。今回はその方法について書いていきます。

　結論から書くと「上位作品の紹介文だけを読んで、自分なりにタイトルを考える」です。

　ランキング上位作品は中身はもちろん、タイトルのつけ方がうまいわけです。その上でキャッチコピー、紹介文で読者を掴みます。では、我々はどのような方法でタイトルのセンスを身につけるか。

　まずは、総合ランキングの上位の作品をランダムに選び、紹介文を読んでください。この時、タイトルやキャッチコピーを読んではいけません。紹介文を読んだら、あなたの感覚でタイトルやキャッチコピーを考えてください。

　次に、該当作品のタイトル、キャッチコピーを読んで、自分の考えたものと比べてください。ここで大きな差があれば、あなたの作品のタイトルなどが魅力的ではない可能性があります。でも、ご安心ください。この流れを繰り返せばセンスは磨かれます。センスというと天性の才能と思われがちですが、努力でもセンスを磨くことはできます。

　ここまでの方法でも十分ですが、さらに一歩踏み込むのなら、AIを活用しましょう。AIを使うのに抵抗がある方は、実践しなくても大丈夫です。

　まずは、先ほどと同じようにランダムで作品を選びます。そして、タイトルなどを考える。ここまでは一緒です。次に自分の考えたタイトルと該当作品の紹介文をAIに入力し、タイトルが魅力的かを答えてもらいます。当然ですが、紹介文に対して、タイトルなどが魅力的か？　という質問です。すると、良いポイント、改善点について答えが返ってきます。AIの回答はあくまでも参考ですが、自分で考えたタイトルを客観的に評価してくれます。それと同時に本来のタイトルなども入力しましょう。そうすれば、どこに差があるか、より明確になるかと思われます。

　タイトルのつけ方センスは努力で磨けます。上位作品を参考にするのもアリですが、さらに上をいく方法があります。

・「流行ジャンル × オリジナリティ」 を意識する

例）「異世界転生」＋「経済要素」→「転生したらブラック企業の社長だった件」

・タイトルに数字を入れる

例）「３年間ダンジョンに潜っていたら、人類滅亡していた件」

　　※数字を入れ込むと、読者の目につきやすいです。

　実際に私が書いた好事例、失敗事例を挙げていきます。

好事例

『大日本帝国、アラスカを購入して無双する』（歴史・11万PV）

→異世界ものを中心に人気ワードである「無双」を使用。これにより、読者への爽快感を約束しました。また、歴史ものではマイナーな出来事である「アラスカ購入」を使いオリジナリティを出しました。

失敗事例

『季節は巡りて』（ミステリー）

→タイトルだけではジャンルが何か分かりません。ネット小説では長文タイトルが有利です。『無人島に行ったら見立て殺人に巻き込まれた件』とすれば、「クローズドサークルもの」「見立て殺人もの」ということが伝わります。

今回のまとめ

・上位作品の紹介分、キャッチコピーだけを読んで、タイトルのつけ方の極意を学ぶ

・抵抗がなければ、AIを使い客観的にタイトルのセンスを評価してもらう

・長文タイトルにして「誰が」「どうなる」かを入れ込む