第3話 車椅子職人

 橋田さんの工房に来た。


「堀上選手。

 来てもらっても、電話で話したとおり私はスケートボードのことなんて全然知らないんですから」


「だから細かい説明を」


 映像やボードを見せて説明する。


「なるほど、その技専用のボードですか。

 でもそれならメーカーに頼んで作ってもらえば。

 なぜ私なんですか」


「メーカーに頼めば俺の言ったとおりのものを作ってくれますけど、それ以上のものを作りたいんです」


「わかりました。

 時間はかかると思いますけどやるだけやってみますか」

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