第7話 美少女の雑談
体育の授業から俺は確信していた。これからのクラスの中心は姫宮であるし、彼女がしたいことがクラスの決定になるだろうと。顔とスタイルがいいというのは非常に強力な武器であると改めて確信したし、継続的な愛には容姿は必須なのではないのかとさえ考えてしまった。
姫宮は昨年度の定期テストでも上位に入ってたことから教員に質問をされても的確に答えれているようで進学校である、この学校でも上位の学力を備えていた。更に生徒からの好感度が上がり、彼女の笑顔が絶えない明るい性格で話していない周りの人間でさえも彼女から元気を貰っているようであり、周囲も不思議と笑顔になっていた。これが新学期が始まって一週間も経っていないにも関わらず、これ程の影響力が彼女にはあった。
俺は彼女がラブホ帰りにオジサンと仲良くしているのを偶然目撃しているので、彼氏(オジサン)または遊び相手なのだろうが、男に困っていないことは理解していた。しかし、彼女は客観的に見ても男からモテることについて毛嫌いしていないように見える。興味のない男子からの好意は、無関心と現在読んでいる本に書いてあるのだが……。
(やはり直接、本人に確認したいな……。だけど俺と姫宮さんが話すような接点もないし周囲の取り巻きが絶えずいるので不可能だろうな)
姫宮は部活動には所属しておらず、昨年度からモデル業をこなしていた。現在のインスタフォロワーが40万人を半年で超えてきているので、一般世帯に名前と顔が知れ渡るのも時間の問題であると三浦は言っていた。
そして姫宮のインスタについても興味津々であり、一人の女子生徒が姫宮にインスタの写真について聞いていた。
「ねぇ姫宮さん、この写真ってどこで撮ったの?」
「ん~これはねぇ、つなん雪まつりだよ」
質問している少し派手な女子生徒だからか、所謂インスタ映えする場所が好きなのだろう。俺も彼女たちの会話に興味があったので、彼女のインスタを見ていた。どうやら1週間前に投稿した写真について聞いているのだろう。
「へぇ…って、どこっ!」
「新潟県だよ♪」
「……姫宮さんはお金持ちなんだね…」
少し含みのある言い方をしていた。そんな嫌味なことを言われているにも関わらず姫宮は、気にした素振りも見せずに話した。
「そんなことないよ、私だって毎日金欠だよ。それに、これモデルの仕事の帰りに行っただけだよ♪」
「なんだ、そうだったんだ…ごめん……。私…姫宮さんの悪い噂信じちゃってた…」
「え、噂?」
「うん…。姫宮さんが援助交際しているとか枕営業しているとかネットにも色々書かれていたし、姫宮さんの元カレの人もそうだって言ってたって噂があって……」
「……そうなんだ……」
姫宮は少し俯いて悲し気な表情を浮かべていたので、焦ったように女子生徒がフォローをしていた。
「で、でも噂だって私は分かったし、広めている人たちに今後訂正させるから!!ごめん、元気出して!」
クラスの中心人物であり、多くの生徒が彼女らの会話を聞いているのだ。自身が姫宮を傷つけたと噂されれば虐められる原因になると本能で分っていたのだろう、凄い勢いで謝罪していた。
「うん、ちょっと悲しいけど平気だよ♪」
「そ、そっか……。なら良かったよ……」
昼食時間帯の女子同士の会話だが、本日も竹内が姫宮と話したくて彼女らに割って入ってきた。
「姫宮金欠って何に金使ってるんだ?モデルで結構稼いでるだろ?」
相変らずデリカシーのない発言ではあるが、他人が何に金を使っているのかは非常に興味を持つというのが人の性だ。
「え、ここ最近で一番お金使ったのは……少し言うの恥ずかしいんだけど全身脱毛‥かな」
「え……全身……?」
ゴクリと竹内が唾を飲み込みながら話した。他の聞いている男達も同様であった。
そして視線が姫宮の下半身の股の部分に視線が吸い寄せられていた。
「そ、全身♪」
姫宮は魅惑的であり小悪魔的な笑みで言った。
クラスの男子達も想像したのだろう、姫宮のある場所を脱毛しているということを。
竹内がより詳しく話を聞こうと、姫宮に問おうとした時に昼休みの終了のチャイムが鳴った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます