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第41話
聖王ホテル22階の会場。代わり映えのしない立食パーティー。
今日は弁護士会の集まりではない。総合病院の役員就任パーティーに呼ばれていた。
医療ミスで訴えられた総合病院の弁護をしたことがある。なにかと患者側に有利に働くことの多い医療ミスの裁判。それでも自分は患者側の不貞をつき、勝利に導いた。
普段なら絶対にやらない医療ミス関係。総合病院の顧問弁護士だった父親が病を患い、代打で引受けたのだ。
「これはこれは八乙女先生!その説はありがとうございました!」
「いえ、園宮院長のお役に立てて光栄です。」
「ぜひお父上同様うちの顧問弁護士として契約させていただきたい!」
「ありがたい申し出ですが、すでに他と契約がありまして。」
「先生ほどの逸材であればそうでしょうなあ。いや残念。」
愛想笑いで談笑していれば、医局のOB、OGがやって来て院長と挨拶を交わしていく。ドキュメンタリーに出演した海外の病院で活躍する医師もいる。
院長に促されるまま名刺を交換し、邪魔にならないよう早々にその場を抜けた。
父親は椅子に座り、他のOBたちと談笑している。今なら抜けてもいいだろうと会場を出た。
22階の非常階段を下りて下の階に行く。でも階段の踊り場で、くだらない茶番を目撃した。
若い男と年増の女がキスしている。
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