第18話
「私?ふふ。私は椿の彼女じゃないわよ?」
「……はい?」
「私は旦那との離婚協議で、椿に弁護士としてお世話になっただけの女よ?」
「……はい??」
「ようやく旦那とは決着がついてねえ。慰謝料ぶん取れることになったから、お礼に椿を気持ちよくしてあげただけなの。」
「…………」
「まあ、協議中もセックスしちゃったこと2回くらいあったんだけどね。」
「そ、そんなもんですか?」
「そんなもんよ?だって、男と女だもん。」
ルリさんがバッグを手に持ち、私に微笑んで言った。
「じゃあ。先生にまたいつかお会いしましょうって伝えておいてね、ネズミちゃん!」
玄関のドアが閉まる音が聞こえて。私の顔はとっても青ざめていた。
「(うっそー。先生ってばほんなもんのクズじゃん!)」
大事なお客さんとそういうことしちゃうの?しかも離婚協議中の奥さんと??最強じゃん。
彼女ではなかった事実に、安心半分、複雑な心境半分。そっかあ。先生ってば好きでもない女の人ともにゃんにゃんできちゃうのかあ。
とりあえず小さなダイニングテーブルに鍋を置いて、ルリさんに言われた通り先生を起こしに行くことにした。
「せんせーい!せんせ〜い。」
3LDKの間取りはうちと全く一緒。先生の匂いを辿って寝室に辿り着けば、先生が上半身裸のまま眠っている。
ダークグレーの敷布団もほぼはだけて、ボクサーパンツが見えている状態。はあ、椿先生ってばエロかわゆ。
「先生〜。あなたの光姫がリンゴとはちみつ入のカレーを作ってきましたよ?」
「んー……」
「いいんですか?先生のほっぺにチュウしちゃいますよ?」
キングサイズのベッドなのに、端っこにうつぶせに寝そべり、手が垂れ下がっている。というかこんなに広いベッドがあるのに、なんで昨日ソファでにゃんにゃんしてたの?
垂れ下がる先生の手を握ってみても起きやしない。
だから、その吸い込まれそうな綺麗な先生の肌に、私はキスしようとした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます