15

リョウが前世の記憶が戻って5年の月日が過ぎ、とうとう職業を得る成人の儀式を迎える日を迎える。

大雪山の魔王種タタラの活性化は兆しを見せただけで終わり、日の本連邦は一見、平穏な日々が続いている様に見えていた。だがキタン公国の見境の無い強者の登用、国中のダンジョンの深層化等問題がない訳では無かった。

リョウの世代に2名の最上位種が誕生した事で

依然、国中の魔王種の活性化が懸念されていたが、この5年間でさらに3名の最上位種が誕生した事で世間の魔王発生の危険性とリョウへの関心は薄つれつつ有った。


儀式を前に神社の別室で固い表情のリョウと両親が話し合っていた。

「リョウ、成人おめでとう。さて儀式の件だが、シンヤが次期元首の職を得て、どの魔王種も活性の兆しすらない現状お前がどう言った職とスキルを得るのか、全く予想もつかん。」


「父上の懸念は重々承知しています。どう言った職を得ようとも春には進学する連邦上級学園で最大限学びクオン公国の繁栄と安寧の為精進していく所存で御座います。」


するとハヤテは柔らかな表情でリョウの頭に手をやり優しく答えた。


「そう固くならなくても良い。何時も通りでリラックスして儀式受けろ。どんな事が有ろうと俺達が守る。」


「そうよ!リョウ君はリョウ君の望むまま生きて良いの。国に縛られる事なく自由に伸び伸び人生を楽しみなさい。」


固い表情だったリョウだったが一気に態度を和らげ体をひと伸びさせる。

「そうだよねぇ、なる様にしかなら無いよね!気が楽になったよ!いやぁどんな凄い職業を貰えるのかなぁ?楽しみだよ。えへへ」


「いや、普段通りになり過ぎだろ?まあ良い、今回も儀式が終わり次第ここに戻って鑑定を行うが詳細をハッキリさせる為に天照本宮から最上級鑑定士を派遣して貰ってる。終わったからと言ってさっさと帰るなよ?」

(マジか〜バレちゃいけ無い所はキッチリ隠ぺいしてくれてるんだろうか?今回もあそこに呼ばれる予感しか無い件について。)


「分かりました!。」


「他国が諜報に来ている可能性が有るからこの鑑定阻害の腕輪を渡しておく。今後も常に装備しておけ。リク(白虎)とソラ(青龍)はどうした?アイツらにも用意してるが。」


「儀式で成体になった時巨大化したら目立つと思ったので影に待機させてます。」


「まあ、それが正解だな。守護獣の分も渡しておくから後で装備させておけば良い。それでは行くぞ。」




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る