第4話

兄ちゃんが橋のたもとに来た



俺は兄ちゃんの顔を見てから



川に飛び込む



ドボン!!!



わざと腹を打つよう失敗して飛び込んだ



大きな音がして

水しぶきが高くあがる



川の両岸や水の中にいる

俺のような悪ガキがドッと笑ってヤジを飛ばす



「やぁ~い、やぁ~い」


「この下手くそ!」


「いつもの勢いはどうした?」



仲間のヤジなんかてんで気にならない



それより兄ちゃんだ!

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