第50話
「初めまして椎名星です。よろしくお願いします!」
そこにいたのは紛れもない星だった・・・
私は泣きそうになる自分を抑えた。
「せ、、椎名君はじめまして!隣の席の堀内莉奈です!よろしく!」
「よろしく堀内さん」
こうして私と星は改めて出会った。
初めて出会う同い年の星に私はどんどん惹かれていった。
最初は未来の星と比べているのかと思ったが違った。
私は今のこの時間の星を好きになっていた。
私も星に好きになってもらいたくて色々と交流を重ねていった。
そして、3年生の夏頃には2人で遊びに行ったり、勉強したりする仲になった。
「星は花宮大学志望って本当?」
「うん。やっぱりあそこの薬学部に行きたいんだ」
「私も花宮大学志望なんだ!一緒に頑張ろう!」
あの日、未来の私からもらった素直になる力は元に戻った今でも私の
大事な力となった。
言葉を伝えあったり時にはぶつかったりもした。
だけど、私たちなりに日々を過ごしていった
そうして私たちが出会ってから約1年後
お互い花宮大学に合格し、お付き合いがはじまった。
そして、私は来るべき日に備えて手紙を書いた
あの時自分に勇気をくれた手紙・・
なんて書くか迷ったけどやっぱり一言で十分だった
そうして書き終わると私はクローゼットに隠した
するとインターホンが鳴り外に出ると大好きな星が立っていた。
私達はお互い笑いながら手を繋ぎ出かけた。
わたしに起こった奇妙な出来事は今につながっている
自分の気持ちを大切にすること、なにより人を好きになる気持ちの楽しさ辛さ全部・・・
私は星と出会って恋をして大切なものを知ることができた。
一人暮らしの引っ越しをしたときに気づいたが本棚に置いてあった未来日記はいつの間にかなくなっていた。
人に勇気を与える未来日記は今どこにあるのかその答えは誰も知らない・・・・・
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