意味がわかると怖い話【短編集】

茶々茶

予告編 一覧

予告編❶

今作成中の特別話の一部を公開します!ある程度の枠組みは完成してます!

*****の数と文字数は一切関係がありません

公開日は確定してますがまだ教えません。

また、今回掲載した部分の一部表現等が変更される場合があります





柊百合ひいらぎ ゆりは玄関の前で深呼吸をした。

 制服のスカートをなびかせて、家の表札を見上げる。かすれた「柊」の字。祖母が亡くなって以来、誰も住んでいなかった古民家。だが今日から、この家は民泊施設になる。

 「……よぉし、いらっしゃっせ!民泊・ひいらぎ荘、オープンです!」

 誰にともなく叫ぶと、手作りの看板を立てかけた。

 看板の下には「期間限定:********特別価格 一泊2800円 *******(付き」とある。

「本当にやるんだね、これ」

 後ろから声がした。親友の美桜みおがポテチを食べながら現れる。

 小・中学からの付き合い幼馴染で、オカルトと心霊スポット巡りと何故か推しに貢ぐオタ活本編には一切関係がないけどが趣味という変わり者だ。

「校則でバイト禁止されてるけど、事業を始めたらダメって言われてないし、しかもお小遣い稼ぎになるかなぁと思ってさ。祖母おばぁちゃんの家、ガタが来てるボロっちぃけど立地は悪くないしね」

「いや、立地どころか霊的な立地が最悪なんだけど……この家、出るって有名だよ?」

 百合は苦笑いした。

「知ってる。でも*******だから逆にアリじゃん?ホラー民泊って話題になりそうだし」

 美桜はポテチを咀嚼モグモグしながら肩をすくめた。

「ま、何か出たら私が対応するよ。お札くらい持ってきてるし」

 その時、インターホンが鳴った。

 百合が反射的にドアを開けると、そこには——

「こんばんは〜。今日、予約していた者です〜」

 ——宙に浮いた女性が立っていた。

(いや、なんで語尾伸ばすの?)


《完全版はもうしばらく後》

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