第4話 良いママ

愛ちゃんは、娘がいかに可愛いかを聞かせてくれた。

娘の笑顔が、自分の頑張った1日の報酬だとか、寝顔を見ては怒りすぎてごめんと一人で謝っているとか…

子供からもらった手紙が宝物で、捨てられずに溜まっていくと嬉しそうに言ったり、公園へいって遊ぶところをスマホカメラに納めるのが趣味だと言って画像を見せてきたり。

″明日は娘ちゃんが欲しがっていたアイスクリームをつくる砂場セットを使うから楽しみだ″

とも言っていた。

僕が母親にむけていた憧れ像を、元嫁に求めていたものを愛ちゃんは全て持っていた。

だから聞くのが楽しかった。


電話番号を教えてほしいと言われて素直に教えたのも、話を聞きたかったからだと思う。

″娘ちゃんが砂でアイスを作りました!″

と書いて作品が添付されていたり

″手紙もらって泣きました″

と手紙の写真を送ってくるのを微笑ましく見た。

それから、おはようとおやすみも送ってくるようになって、部下というよりももっと近い距離感の存在に感じるようになっていった。

なんの味気もない生活に、いきなりカラフルな愛ちゃんが真ん中を陣取ってきたような不思議な感覚だった。

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