第5話:滅茶苦茶慌ててる姉さんを優しくなだめる
という事で俺は優しくて大好きだった鳴海姉さんの素肌を思いっきり沢山見てしまったわけなんだけど……。
(い、一体鳴海姉さん何があったんだ……? だ、大丈夫なのか……?)
思いっきり素肌を露出させたパンツ姿の鳴海姉さんに若干興奮しそうにはなったけど、でも服はヨレヨレだし髪も凄くボサボサだったので……なんというかエロいというよりも心配の方が圧倒的に勝ってしまっていた。
そんな訳で何だか俺の知ってる昔のオシャレで優しくて素敵だった姉さんとはだいぶ異なっていて俺はビックリとしてしまったのであった。
―― バタン!
「はぁ、はぁ……お、お待たせ、ハル君! はぁ、はぁ……ひ、久しぶりだね……!」
「え? あ、う、うん、そうだね。久しぶりだね、鳴海姉さん」
それからすぐに203号室のドアが開かれていき、そこには大人になった鳴海姉さんが立っていた。そして今度はちゃんと服を着てくれてたので俺は一安心していった。
いやそもそも姉さんがパンツ姿でドアを開けて来た時点でずっと心配しっぱなしだから、まだ一安心するには全然早いんだけどな……。
「はぁ、はぁ……そ、それで? ハル君どうしたの? もしかして旅行でこっちに来たのかな?」
「え? いや違うよ姉さん。今日から都内に引っ越してきたんだよ。母さんとか叔母さん達から何も聞いてないの?」
「あ、あれ? そ、そうなの? え、えっと、もしかしたらそんな連絡が来てたかもしれないけど……ご、ごめんなさい、最近メールとかLIMEを全然見てなかったから、そんな連絡が来てても見てなかったかも……」
「え、えぇっ? ちょ、ちょっと……せめて連絡ツールくらいはこまめにチェックしておいてよ。昔の姉さんはもっとマジメで几帳面だったよ? どうしちゃったの姉さん?」
「うっ……ご、ごめんなさい……ちょ、ちょっと最近は仕事がすっごく忙しくてね……」
俺は姉さんにそんな注意をしていくと、姉さんは申し訳なさそうな表情をしながらそう言ってきた。どうやら姉さんは最近は仕事が凄く忙しいらしい。
「あー、まぁ仕事が忙しいんじゃしょうがないか。俺の母さんも毎日仕事で忙しそうにしてるしね。うん、わかったよ。でもこれからはもう少しだけ連絡ツールをチェックするようにしてよ? 今回みたいに何か重要なお知らせとかがあっても姉さんに連絡が付かないんじゃ心配しちゃうからさ」
「う、うん、本当にごめんね。そして許してくれて本当にありがとう、ハル君……」
「あはは、許すも何も俺は怒ってる訳じゃないからそんなに気にしなくて良いよ。あ、そうだ。それじゃあせっかくだしさ、今日はこのまま部屋に上がらせて貰っても良いかな? 実はちょっと姉さんと話したい事とかもあるんだ」
「え゛っ゛!? い、いや! そ、それは……ちょっと……」
「ん? 俺が姉さんの部屋に入ると何か不都合な事でもあるの? あ、もしかして今彼氏が遊びに来てるとか? そういう事だったら凄く申し訳ない事をしちゃったね……それなら日を改めるよ?」
姉さんはパンツ姿でドアを開けて来たから、もしかしたらさっきまで彼氏とイチャイチャしてたのかと思ってそんな事を尋ねてみた。もしも姉さんに彼氏とかいたらちょっとだけ悲しいな……。
「え゛っ゛!? い、いやいや!! わ、私に彼氏なんていないよ!!」
でも姉さんは顔を真っ赤にしながら顔をブンブンと左右に振ってそれを全力で否定してきた。どうやら姉さんは今は彼氏とかはいないらしい。
「あ、そうなの? でもそれじゃあ俺が姉さんの部屋に入っても別に大丈夫なんじゃない?」
「い、いや、それはその……ほ、ほら、ちょっと最近は仕事が忙しすぎて掃除が全然出来てないからさ……だから私の部屋はすっごく散らかってて、もうハル君にドン引きされちゃうくらいの汚部屋になってるんだよ! そ、そんな訳でハル君に嫌われたくないから私の部屋は見せたくないというか……」
「あぁ、なるほどね。あはは、でも俺は姉さんの汚い部屋を見てもドン引きとか嫌いになったりとかは絶対にしないから大丈夫だよ。だって俺達は身内みたいなものなんだしね。それに俺は掃除とか凄く得意だから部屋の掃除を手伝ってあげるよ! って事でそれじゃあお邪魔しまーす!」
「えっ!? い、いや、そういうことではなくて……って、あ、ちょっと待ってーーー!!」
そう言って俺は玄関先で靴を脱いでから鳴海姉さんの部屋の中に入って行った。すると姉さんの言う通り、部屋の中には荷物やゴミなどがそこそこに散乱していていた。
でもこれくらいの散らかり具合なら普通の家でも余裕であり得るレベルだ。だから全然ドン引きしてしまう程の酷い状況にはなってないと普通に思った。それなのに何で姉さんはあんなにビクビクとしてたんだろう?
「ふむふむ、ここが姉さんの住んでる部屋なんだね。はは、だけど姉さんが心配する程汚くなんて無いじゃん……って、えっ!?」
「あ……うっ……」
俺はキョロキョロと部屋の中を見渡していってみると……すぐにとある事に気が付いてしまった。
姉さんの部屋の机の上には大量の全裸の男が映し出されてる雑誌……おそらくエロ本と思われる雑誌が沢山積まれており、さらに机の上には大きな電動バイブのような物も鎮座していた。
こんなの誰がどう見ても女性用のオナニーセットです本当にありがとうございました。
「え、えぇっと……も、もしかして姉さん……オナニーとかするの??」
「う……あ、い、いや……その……えぇっと……で、出来れば見なかった事にして欲しいんだけど……う、うぅ……」
鳴海姉さんは顔を真っ赤にしながらそんな事を呟いてきた。どうやらその様子からして鳴海姉さんは本当に今からオナニーをしようとしていたようだ。あぁ、なるほど……だから姉さんはパンツ姿だったんだな……。
◇◇◇◇
鳴海姉さんの部屋に入ってオナニーグッズを見つけてしまった後。
とりあえず俺はオナニーグッズは一旦忘れる事にして、そのまま鳴海姉さんと一緒に部屋の掃除を始めていく事にした。
姉さんの部屋の中はそれなりに埃が溜まっていたので掃除のしがいがあった。掃除が大好きな俺としては終始凄く楽しい気分になりながら姉さんの部屋の掃除を進めていった。
そしてそんな部屋掃除が一通り終わった後で、俺はようやく姉さんと顔を合わせて話を始めていく事が出来た。
「ふぅ。これで部屋の掃除も無事に終わったね。お疲れ様、鳴海姉さん」
「う、うん、掃除手伝ってくれてありがとう。え、えっと、それで……あの、私の持ってたエロ本とかバイブとかに関してはその……わ、私の親にはどうか内密にして頂けると……すっごく嬉しいんですけど……」
「あぁ、うん。それはもちろん秘密にしておくよ」
「あ、ありがとう……ハル君……」
ようやく姉さんと話を始めていこうとしたら、すぐに姉さんは俺に向かってエログッズを両親に秘密にしておいて欲しいというお願いをしてきた。
まぁもちろん俺だって所持してるオナニーグッズが母さんにバレたら恥ずかしくて死にたくなるだろうから、そんな姉さんの恥ずかしい気持ちを汲み取って俺はそのお願いをすぐに受け入れていった。
うーん、それにしてもさ……。
(それにしても赤ちゃんだった頃から凄く仲良くしてくれてた優しい親戚のお姉さんが日中からオナニーをしようとしてたなんて……何だかそれって物凄くえっちぃ感じがするよなぁ……)
まぁでも姉さんが日中からオナニーをしようとしてた話を蒸し返すのは流石に可哀そうだと思ったので、俺は無理矢理に話題を変えていく事にした。
「い、いやそれにしても、部屋の中はゴミとか埃とかで結構溜まってたけどさ、どうしたの姉さん? 姉さんって昔は綺麗好きだったでしょ? それなのに部屋の掃除が全然出来てないようだし、それに服もヨレヨレだったし……もしかして洗濯とかも全然出来てないのかな?」
「う、うん……まぁその、仕事が凄く忙しくてね。平日は毎日朝から深夜までずっと仕事してて、それで家事をする時間とかが中々取れなくてね……」
「あぁ、そうなんだ。やっぱり社会人って凄く大変なんだよね。本当にいつもお仕事お疲れ様だよ、姉さん。それじゃあ休みの日とかは外で遊んだりはあまりしないで家でゆっくりとしてる感じが多いのかな?」
「そ、そう言ってくれてありがとう、ハル君。うん、そうだね、まぁ休みの日はいつも一日中寝ちゃってるか、もしくは一日中オナニ……って、あっ! い、いや、違うのハル君!! べ、別に私が欲求不満とかそういう訳じゃないのよ! た、ただ女のストレス発散にはやっぱりそういうのが一番良いというかその……!」
「あ、あぁ、うん、全然大丈夫だよ、姉さん。別に俺だってオナニーくらいする時あるし、そんな焦らなくていいよ……」
せっかく俺がオナニーグッズの話をしないように無理矢理話題を反らしていったのに、姉さんは盛大に自爆をしてまたオナニーの話題に戻ってしまった。
そして無意識にオナニーの話題をしてしまった事に気が付いて姉さんはすぐに顔を真っ赤にしながら慌てふためき始めていってしまった。
流石にそんなに慌てふためく姉さんを見てるのは可哀そうだったので、俺もオナニーくらい普通にしてるからそんな恥ずかしがらなくて良いよと優しく言っていった。
まぁこんな事を姉さんに言った所で全然慰めになんてなるわけも無いだろうけど。って思ったんだけど……。
「え……えっ!? ハ、ハル君って……オナニーするの!?」
「えっ? う、うん、まぁそりゃあね? オナニーくらい普通にするけど?」
って思ったんだけど、まさかの姉さんは物凄くビックリとした表情をしながら俺のオナニー発言に思いっきり食いついてきた。
(い、いや……そんなにビックリするような事かな?)
俺は物凄くビックリとしてる姉さんの表情を見ながらそんな事を冷静に思っていった。だって思春期を迎えた男子高校生なんて皆普通にオナニーくらいしてるだろ??
そしてそんな思春期の男子高校生のオナニー事情なんて、社会人で大人な鳴海姉さんなら普通に何となく察してそうな気もするんだけどなぁ。
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