第41話
本当に、先輩はずるい。
たったこれだけで、安心するんだもの。
『あーあ。あいつが俺の知らない茉莉を知ってると思うと頭ぶん殴って記憶消してきてやりたくなるな』
「こんなに好きになったのは、俊介さんが初めてですよ」
『………お前ずるいよなあ』
そう言って苦笑する俊介さん。
ずるいのは、いつも先輩の方じゃないですか。
『俺、今までこんな嫉妬深くなかったよ』
「南雲先輩ずるい」
『茉莉にだけ。なあ、茉莉も俺だけ?』
捨てられた子犬のような顔でそう聞いてくる南雲先輩。ほら!ずるいのはそっち。
「先輩だけです!」
そう返事をすれば、またちゅっ、と落とされるキス。
『ごめん、さっきは』
「…うち、上がってくれます?」
『茉莉がいいなら』
「いいに決まってるじゃないですか」
『ありがと』
車から降りて、手を繋ぎながら私の部屋へ向かう。
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