第39話

「俊介さん」


『…なに』


「拗ねてるんですか?」


『拗ねてないよ』



スタスタと歩いていく先輩の後を追いながら。



「あの人とはもう、関係ないですよ」


『へえ。別に気にしてないけど』



明らかに気にしてるじゃんそれ!



「南雲先輩!」




駐車場に停めてあった車へ乗り込むように顎で指示される。せっかくのデートなのに、あいつのせいで気まずくなってしまった。どうしてくれるんだ!




車内は沈黙。




こんなに居心地の悪い、南雲先輩の隣は初めてだ。

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