第31話
お互いの最寄駅に着き、お疲れ様でした、と別方向に歩き出したとき。
「ぐええっ!」
襟ぐりを掴まれて引き止められる。
『もっと可愛い声出せよ』
「いきなりなんなんですか?!急に引っ張られて可愛い声出せる女の子なんかいませんよ!」
『つーかなんで帰ろうとしてんの?』
「え?」
だって、今日はせっかくの定時退勤。働きっぱなしの南雲先輩には少しでも休んでほしい。
「だって、休んでほしいから」
『来い』
手を繋ぐ、なんて可愛いものじゃない。手を掴まれてズンズンと歩いていく南雲先輩の後を必死に追った。
先を歩いていくくせに、歩幅とかは私のことを気遣ってくれる先輩の優しさを感じて嬉しくなってしまう。
着いた先は、あの日以来足を踏み入れることのなかった、南雲先輩の部屋。
扉に入るといきなり。
抱きしめられるわけではなかった。
先輩に連れられてリビングに入る。
そしてー…。
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