第20話

「私の就活のとき、助けてくれた話…?」


『違う。それよりも前』


「前…?」


こんなイケメン私の好みどストレートな人に会っていたら忘れないと思うんだけどなあ。


『お前さ、バイト、居酒屋だったろ』


「そうです」


『そん時会ってる、1回』


「ええ!?」


いつだ思い出せ私!!!うわあああ全くわからんバイトの思い出なんてタダのまかないしかない。忙しかったもんイケメン来てても覚えて無いよ仕方ないでも思い出したい!!!!!!!!!


『そのうち思い出せ』


「えええいやだああああ今思い出したいいいいい」


『うるさいもう黙っとけ』


「言い方がひど」


い、まで言えなかった。


『今はこんだけな。待った分、覚悟しておけよ』


頭をなでられ動きが固まる。


『俺は寝る。作ってくれたやつ、後で食うわ』


「じゃあ私、」


『帰んな』


「でも先輩」


『ソファー、布団になるやつだから。ごめん、用意できねえけど、帰んな、いろ』


そんな事を言われたら、帰れるわけがない。


「…います」


『よし、』


満足そうに笑って、そのまま先輩は眠ってしまわれた。

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