短編集かもわからん

ピコ

第1話 僕は猫 前編

 僕は猫。

 ある日、この世界に生まれたんだ。

 

 でもね、お母さんのことなんて覚えてなくて。

 ただただ暖かいだけだった。


 時が過ぎると、いつしか「人間」という存在を知ってきた。

 その「人間」は、時にはご飯をくれるものだし、時には怖いことをしてくるんだ。

 怖いことはないほうがいい。

 僕はそう思って人間から逃げてた。

 だからかな。僕はいつだってお腹が空いてた。

 

 こんな僕にはたった一人だけ家族がいた。名前は思い出せなけど。

 いつも僕はお兄ちゃんって呼んでた。


 ________________


 もっともっと時が流れると、ある日、いっぱいのご飯が置いてあった。

 お兄ちゃんにそこを教えて、一緒に行った。


 ガシャン


 僕は夢中でご飯を食べていたんだけど、お兄ちゃんは悔しそうだった。


 「どうしたの?ご飯ならあるよ」

僕はお兄ちゃんに食べていたご飯を差し出して。

 僕は何も知らなかっただけだね。


 「ここから出れなくなってる」

 僕は本当に驚いた。

 壁に囲まれているのだ。


 いっぱい泣いて、泣いて、泣いた。

 そしていつしか僕は眠ってしまった。

 

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