僕の異世界動物記

2章 熱帯 ～いろんな大きな生き物たち～

21ここは……

　コンパス通りに南に進むこと約三週間。

　海が見えてきた。

　「ラニカぁぁ」「止まってー」

　「はーい」

　『主様』『ここはどこなんでしょう』

　「さあな」「でも南端に来たことは確かだぞ」

　暑いー。

　「ご主人様」「あれはなに？」

　「海だよ」

　「しょっぱい……」

　サンゴが見えるし海で間違いないだろう。

　まて、サンゴって動物だったよな。

　「オトモダチになってー」

　ー条件ー無し　［クシハダミドリイシ］がオトモダチになった。

　ー条件ー無し　［クシハダミドリイシ］がオトモダチになった。

　ー条件ー……

　ー条件ー無し　［キッカサンゴ］がオトモダチになった。

　ー条件ー……

　ー条件ー無し　［コブハマサンゴ］がオトモダチになった。

　……

　サンゴって能力あるのか？

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　　　種：クシハダミドリイシ（Acropora pectinata）

　　　スキル：

　　　　《骨格生成》

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　うん、まずまずだな。

　「ご主人様ー」「あーつーいー」

　服を変えるか。

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　「ご主人様」「どこに行くの？」

　「うーん」「とりあえず地図にのっている街」

　「えー」「方向あってるの？」

　「それは間違いない」「こっちにはコンパスがあるからな」

　「じゃあさ」「あのベルみたいな大きいやつはなに？」

　Oh that's a big tiger.

　「トラァァァ！？」

　やべっ。

　「オトモダチになーって」

　キランッ。

　ー条件ー無し　［トラ］がオトモダチになった。

　ふー。怖かった～。

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　　　種：トラ（Panthera tigris）

　　　スキル：

　　　　《爪術Lv3》《怪力》《柔軟》

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　よし、触らぬトラに攻撃なし。

　逃げよう。

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　よし、たぶんまいただろう。

　このまんま街へ直行だー。