学祭
第2話
私の名前は、米倉莉子。
地方の田舎町から、学生の街に憧れてこの都会に来た。
一時間に一本しか電車の来ない田舎とは大違いで、数分おきに電車が来るそれだけで夢のような街。
寮ではなく一人暮らしになったのは、親が来た時に泊まれた方がいいとそれだけの理由。
初めての一人暮らし。
初めての街に、新しい友達。
思えば生活にも慣れて、気も緩んでいたのかもしれない。
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