第14話 開かずの扉と無駄な発想
【場面:王宮図書館・特別封印書架の前】
(エリクたちは、王宮図書館の奥深くにある「特別封印書架」の前に立っていた。重厚な鉄扉が彼らの行く手を阻み、その表面には謎めいた古代文字が刻まれている。)
エリク(腕を組みながら)
「ふむ……この扉、開けるの難しそうだな」
バルド(呆れて)
「いや、最初から分かってただろ」
マリナ(ため息)
「この扉は“合言葉”が必要なのよね。でも、合言葉が分からないとどうしようもないわ」
エリク(自信満々で)
「いやいや、こういうのは直感が大事なんだよ! 俺の勘によると——」
(エリクは扉の前に立ち、拳を握りしめて叫んだ。)
エリク(ドヤ顔で)
「開けゴマ!!」
(シーン……)
バルド&マリナ&レオポルド(無言でエリクを見つめる)
マリナ(呆れて)
「またそれ?」
バルド(冷静に)
「さっきも言ったが、そんな簡単なわけがない」
レオポルド(ため息)
「……試すだけ時間の無駄だ」
エリク(拗ねながら)
「えぇー、でも案外こういう単純な言葉が鍵になってたりすることもあるんじゃない?」
マリナ(ジト目で)
「そんな適当な暗号にするわけないでしょ」
バルド(淡々と)
「歴史的に重要な書物を管理する扉に“開けゴマ”を設定する管理者がいたら、そいつの頭を疑う」
エリク(肩をすくめて)
「そうかなぁ……ちょっとくらい遊び心があってもいいと思うんだけど」
レオポルド(真顔で)
「王宮に“遊び心”は不要だ」
エリク(シュンとしながら)
「なんか今日、みんな冷たくない?」
マリナ(ため息)
「じゃあ、真面目に考えましょう。合言葉が何なのか、手がかりを探さないと」
バルド(扉の文字を指差しながら)
「この古代文字……何かのヒントになりそうだな」
エリク(興味津々で)
「おおっ、それっぽい!」
レオポルド(静かに)
「読めるか?」
エリク(自信満々で)
「任せろ!」
(エリクは扉の文字をじっと見つめ、真剣な表情を作る。)
エリク(考えながら)
「えーっと、これは……“月は廻りて、時を織りなす”……」
バルド(驚いて)
「おっ、意外とそれっぽいぞ?」
マリナ(期待しながら)
「じゃあ、それが合言葉かもしれないわね!」
エリク(深呼吸して)
「よし、いくぞ! ……“月は廻りて、時を織りなす!”」
(……シーン。)
バルド&マリナ&レオポルド(無言でエリクを見つめる)
エリク(額をかきながら)
「……開かないね」
マリナ(ジト目で)
「違うみたいね」
バルド(ため息)
「もう少し考えよう」
エリク(腕を組みながら)
「こういう時こそ、発想を柔軟にすることが大事なんじゃないか? 例えば——」
(エリクは扉に向かって、唐突に語りかけた。)
エリク(優しく)
「ねぇ……開いてくれない?」
(シーン……)
バルド&マリナ&レオポルド(さらに無言)
マリナ(呆れて)
「……何やってるの?」
エリク(真剣に)
「いや、たまにはこう、“優しくお願いする”ってのもアリかなって……」
バルド(冷静に)
「そんなので開くわけがない」
エリク(ぼそっと)
「世の中には話しかけると開く扉もあるんだよ……」
マリナ(ため息)
「あるわけないでしょ」
レオポルド(無表情で)
「……やはり無駄話をしている暇はないな」
エリク(がっくりと肩を落としながら)
「なんで誰も俺の発想力を評価してくれないんだ……」
バルド(淡々と)
「評価するポイントがない」
マリナ(冷静に)
「とにかく、手がかりを探すわよ。適当にやっても時間の無駄よ」
エリク(ムッとして)
「適当にやってるわけじゃないんだけどな……」
レオポルド(扉をじっと見つめながら)
「……この文字、どうやら“詩”のようだな」
マリナ(驚いて)
「詩?」
レオポルド(静かに頷いて)
「“月は廻りて、時を織りなす”——これが詩の一節なら、その続きを知る必要がある」
バルド(納得しながら)
「つまり、扉の合言葉は“詩の続きを言う”ってことか?」
エリク(目を輝かせながら)
「おおっ、ミステリーっぽくなってきた!」
マリナ(考え込みながら)
「でも、詩の続きを知るには……」
レオポルド(静かに)
「この図書館のどこかに、その詩が記されている本があるはずだ」
エリク(ワクワクしながら)
「よし、じゃあ次のミッションは“詩を探せ”だな!」
バルド(冷静に)
「お前のネーミングセンス、もうちょっとなんとかならないのか?」
エリク(笑いながら)
「いいじゃん! そういうのが大事なんだよ!」
マリナ(ため息)
「……はぁ、仕方ないわね。とにかく、詩を探しましょう」
(こうして、エリクたちは禁書区の中で「詩の続きを記した本」を探すことになった——。)
To be continued…
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