第17話 まあ、その前にやっておこうか
「ああ、あの聖女達との一騎打ちの前に、彼女達のチームを潰しておこうかな。彼らは、ちょっと困った連中だし、気に喰わないからね。その上、バックの国と交渉して、脅しとこうか。」
「それはいいけど・・・。」
"確かに、両国ともあの聖女達の権威を背景にクーデターを起こして、王太子を追放しちゃってるしね。そういう行為は、本来許せないものね、王族としては。それに、悪政をしていたわけでなし・・・。"
「ああ、あの両国ね、追放された王太子達とのあいだで、内々同盟締結の話が進んでいたんだ。」
"あー、これか。それに、2人が亡命した国・・・こちらも同盟国になりえるわね、経緯から見て・・・。協力してあげるか。私も助かるわけだし・・・。"
インタラ王国とロイヤル王国に、デビド王国からの使者が、同一日にやってきた。使者が両国王に告げた内容は、対立し、亡命した前王太子がいるチャン王国とソバ共和国の両国王妃と因縁のある冒険者パーティーと、両国王王妃と彼女達が属した冒険者チームで試合をさせて、インタラ王国、ロイヤル王国が勝てば、国王の正当性を認め、チャン王国とソバ共和国に対して有利な和平を締結させるように圧力をかけようというものだった。相手側には、両国王妃と因縁のある聖女が加わるし、彼女の夫であるデビド王国王太子も加わるというものだった。
その少し前から、チャン王国、ソバ共和国、両国に亡命している王太子達に協議し、合意を取り付けている。周辺諸国にも、内々に了承させている。かつ、デビド王国の軍が、大軍などではないが、両国に進駐していた。基本的には、現インタラ王国国王と現ロイヤル王国国王は、簒奪者であり、正統性がない、チャン王国、ソバ共和国ともども亡命王太子の復帰に協力する意向であることをアピールしていた。
「やっぱり、こいつが大見得を切ると、みんな乗って来るよな。」
聖女サイナ・カイナが、両王太子の支持を、各国代表、大衆の前で宣言したのである。まあ、させられたのである。
同時に、両国王と両王妃、サイナに恨みいっぱいの聖女達、には別々に、秘密裡に使者を送っていた。
「可哀~想に、聖女様~達、もう見捨てられていることも知らないで~。」
使者たちかのの報告を聞いて、思わず声を上げている姿は、それはあざ笑うような顔ではあったが、本心はひどく同情していることが何となくわかった。
"何のかんのといっても、ちっちゃい時からの付き合いだもんね。"
彼女らの加護は、サイナの力で抑えられてしまった。彼女達が属して勇名をはせたパーティーは解散、この闘いには参加しないと宣言。実は、サイナを恨まないようにと、アフターケアーのために、依頼されていた面々が入り込んでいたパーティーだったのであるから、誰かさんの指示で腰砕けになっていてしまった。彼女らへの配慮が実は誰だったのかを知らされて彼女らも腰砕け。しかも、愛する国王が急に冷たくなり、愛人のところに入りびたりになってしまって・・・。しかも、軍事力まで行使して、亡命王太子達を復帰させ、簒奪者を追い出し、ただし命を助けて、亡命を許したし、2人の聖女は助けて、生活の場も与えた。
「とにかくやってくれたわね。」
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