第63話

その手をそっと退かすと、そこにはよほど恥ずかしかったのか、目に涙を溜めた遥香の顔があって…




あぁ、またそんな可愛い顔して…

ほんと、俺おかしくなりそう。




「お前、その顔ヤバいって…」



「えっ?」



「マジで襲いそう…」



「っ、」



「そんな可愛い顔して、襲われても知らないからな?」



「湊汰だって…」



「俺?」



「湊汰だって、カッコいいもん…」




はぁ…

またそんな可愛いこと言う。



「本気で襲いそうなんだけど…」



「っ、だ、ダメっ!」



「分かってるよ…」




じゃあ、仕方ないから…




「今日は、これで我慢するな。」




そう言いながら遥香の顔にそっと手を添え、キスを落とした。

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