特異スキル「テリトリー」が異世界の常識を覆す!〜どうしても目立ちたくないんですけど、経験値10倍スキルのせいで成長スピードが半端じゃありません!〜

ちゃうちゃう

「始まりの街ノーグル」編

第1話 始まり

 森の中で目が覚めた。

 仰向けで寝ていたようで、深い睡眠に落ちていたような、それともさっきまで起きていたような、不思議な感覚だった。


 外で、しかも仰向けで寝たのはいつぶりだろう。俺ってこんな所で寝てしまってたか〜と思いつつ、ぼんやりとした頭の中で意識が少しずつ覚醒してくると、直前に起こった出来事について少しずつ思い出せるようになった。


「俺って確か・・・死んだよね?」


 こんな所で寝た覚えもないし、この場所がどこかもわからない。

 ただなんとなく覚えているのは、自分はさっき死んだばかりだというのに、今こうして生きているということ。そしてコンタクトレンズをしていないのに、視界はハッキリしているなという、明らかな違和感があった。


 手が若い。顔の輪郭や、身体つきが自分ではない。これは転生というやつなのか?

 恐ろしい感情と、変に期待をしてしまう感情と、ごちゃまぜになった気持ちをどうにか抑えて、今から自分がするべき行動について整理をしていく。


 転生をした、どこか別の世界に。そして自分が何者であるか、それもハッキリしない。以前より若い気がするが、鏡がないのでどれくらいの年齢の人物かはわからないが、おそらく学生くらいの年齢にはなったような気がする。背丈は180センチはなさそうだけど、それに近いくらいはありそうだった。


 まずは森の中から抜け出さないといけない。しかしどの方角に進めばいいかわからない。ただ、このままここにいても埒があかないので、意を決して歩き始めることにした。

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