第6話 あれから5年の月日が流れて

**五年後**



瑠奈は思っていた通り、愛らしい顔立ちの女の子に成長した。



なにを着せても似合う瑠奈には、奮発してブランドの子供服を買って着せた。



髪を編み込んだり、ヘアアイロンでクルクルに巻いてみたりと、瑠奈を可愛らしく飾り立てるのが楽しかった。



瑠奈のためになると思うことはなんでもしてあげた。



七田式教育、公文、英会話、スイミングにダンス、もちろんバイオリンも。



その他にも様々な教材を購入し、瑠奈の教育に投資を惜しまなかった。



念願かなっての子育て。



見た目も中身も最高の子供にしてみせる。





そんな思いでこの五年間、子育てのために様々な情報を得ながら奮闘した。



だけど、その願い虚しく、瑠奈は知的なことにあまり興味を示さない子だった。



まだ五歳なのだし、そんなものだと思い込もうとしていたけれど。



どうしても他の子と比べてしまい、落ち込む日々。



瑞季の子の梨々香は、読み書きや計算はもちろん、ピアノだってもの凄くじょうずだ。



瑠奈は平仮名さえ満足に書けず、簡単な絵本しか読めなかった。



そして、バイオリンの練習は大嫌いだ。



わたしの育て方がいけなかったの?


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